心豊かで健康な暮らし

社宅という麻薬

一般的に住居費が安いということは、趣味やファッションなどに使えるお金に余裕がでることになります。

例えば、食材が安いというのは、安全で安心しておいしい食材が安いのであればそれは喜ばしいことですが、実際には値段が安いというのは、それ相応の品質になります。

住居も同様です。安全、安心、快適な住環境がリーズナブルであればそれはありがたいことですが、単に家賃が安いという住居での暮らしの質というのは、やはりそれなり、です。

先日の年金定期便。

私たちの年金受給額というのは容易に試算できます。

社宅依存の生活を続けた結果、定年後の住居はどう確保するのでしょうか。

その住居の質とコストは、どうやって賄うのでしょうか。

※退職金でマイホームを所得できるというのは、ごく一部の人に限られます。

「仕事(会社)がどうなるか分からない」と不安を口にしながら、社宅依存の生活を選択する家庭は実に多い。

年金不安を言いながら、公営住宅に依存し続ける夫婦も多い。

「子育て優先」の家づくりとは、子育てだけを考えるのではなく、子育てを通じて家族の日常だけでなく将来設計をすることでもあります。

社宅という麻薬

官舎という麻薬

公営住宅という麻薬

目先の安い家賃とその暮らしにどっぷり浸かり続けると、

ちょっと揺さぶられただけで家族は路頭に迷うことになります。

現役世代の所得があるうちは、1万円~4万円前後の家賃というのは「安い」のですが、例えば、年金が月額15万円となると、社会保障費などと合わせて家賃数万円はかなり重い負担です。

社会情勢を考慮すると、年金受給額が現状あるいは増額されたとしても消費税はじめ、社会保障費の負担は今以上になるわけですから、60歳までに資産形成をしてこなかった年金受給者にとっての老後の暮らしの質というのは、かなり厳しいのではないでしょうか。

同じ社会・時代に生きているのですが、実際個々の生活(資産形成含む)というのは同じように見えてもまったく違います。

個人の資産形成に関しては、収入云々ではなく現役時代の計画性とお金の使い方によって、すでに30代であっても「持てる者」と「持たざる者」の差は顕著であり、これが30年後となると、その差は格差どころの表現では収まらないほどになります。

持っている人が持たない人に援助すれば社会はうまくいくのかもしれませんが、強者はますます強くなり、弱者はますます弱くなるという社会の仕組みと傾向を勘案すると、「やさしい」話は期待できません。

だからこそ、「子育ての住まい」を通じてこれからの我が家の人生設計を資産形成を含めて考え、実践することが大事です。

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • @LINE

私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。