MY LIFE

おもしろきこともなき世を面白く〜52歳の誕生日〜

「面白きこともなき世を面白く」
52歳になりました。
ここ数年、誕生日の記憶というのはありませんが、今回は思い出になりました。
始発で福岡へ。そして沖縄へ。
明日の工事契約のための前泊。フライトを早い時間に変えて、去年完成したN様の新居へ。
1年前、沖縄のこの地に来た。
願望を叶え、約束を果たしたこと、そしてコウノトリまでやってきてくれた。
25年前を振り返ると、感慨深い。
長崎市の南部で、まったく相手にされず、見下される小さな工務店のひとりの営業マン。高校の大先輩から、ご自宅のちょっとしたリフォームを依頼された。リビングの床と壁紙の張り替えだったと思う。何度も足を運び、何度も見積もりを提示して、ようやく工事に入ったものの、現場は何度もやり直し。ようやく完成して請求書を持っていったら、経費で落とすから、3回に分けてくれ、そんなことも知らないのか、と嘲笑された。わずか30〜50万前後だったと思う。
地元の公営団地を何棟も個別訪問営業をしたこともある。ピンポンして。
大企業勤務の方から、ようやく受注したと思ったら、翌日、住宅ローンの金利が上がった。「小さな会社だから金利情報も知らなかったのだろう(ハウスメーカーなら知っていたはず)」と小馬鹿にされ、依頼を白紙にされた。住宅ローンの金利なんて、知っていようがいまいが、住宅会社が決めることではないのに。
数えきれないほど、馬鹿にされ、見下され、信用されず、消費者は平気で嘘をつき、約束を守らず、しっかりやっても常にゼロから信頼を得る必要がある。
「あなたは信用できるのか?騙しているのではないか?」と常に疑われ続ける人生である。「あなたこそ、信用できますか?」である。
くだらないことには命を使いたくないし、使わない。自分の命をどう使うか、自分に決定権がある。意味があると感じるものにしか使わない。その意味は新しく自ら意味づけすれば良い。
去年、N様の契約を終えた時、これでゴールなんだろうな(他に次の依頼の見込みゼロ)と思ったけど、また次の依頼があったので、今年もまた続けている。そして、まさか1年後に、沖縄の地で、また新たな依頼を契約までまとめることができるなんて。人生わからないですね。狙ってできるものではない。
N様の新居へ。
豊かさとはまさにこのことだと分かった。
N様がケーキを用意してくれていた。
便利さとか安さとか、最新設備とか、オシャレとかセレブとか田舎暮らしとか、スマートハウスとか、持ち家とか賃貸とか、部屋数とか収納とか平屋とか、そんな次元ではなく、豊かな暮らしがここにあった。あーなるほど、僕が売っているのは豊かさなのだ。実現したい未来=理想=願望=ベネフィット=豊かな暮らし、なんだと思う。くだらないことに命は消費すべきではない。
夜は松本さんと会食。
僕が25歳の時からだから、25年以上のおつきあいになる。
素敵なイタリアンを予約してくださっていた。
サービスも抜群だった。
お祝いしてくださった^^
この2ヶ月、激変激動、構造的に根幹から作り替えなければならない状況になったけど、こういうことは巡り合わせなんだと思う。
経営のセオリーとしては最もやってはいけないことを僕は経営者としてやっている。
でも、こんな日に、自分の経営論を後押ししてくれる世界最高峰の経営学者と経営者が同じ考えだったことを知る。
経営とは生き方(a way of LIFE)
機内でメモ帳に書き写した。初めてこんなことしたけど(苦笑)
おもしろきこともなき世を面白く
子育ての家と家(商品)と家づくり(サービス)、コンセプトとビジネスモデルで、グッドデザイン賞を獲ります。
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。