手をかける、手がかかる
「我が家の庭をリガーデン」
「土あらば植える」というコンセプトのもと
あまり考えずに植えていたら、
結構大きくなって、うっそうとして来て(苦笑)
ちょっとスッキリさせることに。
まずは
アンティークレンガを近所のホームセンターに買いに行き
※結局、軽トラックを借りて2往復、これが最後の3往復目、計250個(笑)
次に、邪魔になってきた植木の一部を剪定&撤去。
さらなる植え込みを考えながら、
父「邪魔するな」
子「お手伝い」
気持ちはわかる(苦笑)
「買えばいいやん」
「安かやん」
「売ってあるやん」
あらゆるものが簡単便利に、格安で労せずして、
手に入る、届くという社会環境で育つ子どもたち、
生きる大人たち。
レンガを1個敷くのでも
いくつかの工程があることを知るには、
こういう機会をつくってみせる、
触らせる、やらせてみるしかありません。
自分ができないことが分かれば、
やって頂けることがありがたいことを感じれば
プロへの敬意が生まれる。
そうすれば「(その方の仕事への対価を)買い叩く」という行為はしなくなるはず。
小川の家は「庭を小さな森にする」をコンセプトに
共感して下さる方々に、
弊社が協力金を拠出しながら、
植樹に力を入れています。
新居に植える樹木とは、
子どもと一緒に育つ生き物
一緒に育てる生き物
豊かな心で健康に育つ住まいと家族にとっての
深い意味でのツリーです。
社会の住環境の大勢は
室内はビニールクロスとツルピカフローリング化
屋外はコンクリート化しています。
その理由は単純で目先、落ち葉もなく、水やりも、草取りも、剪定するといった
「手をかける」ことを嫌悪するからです。
一方、
桜の花見や紅葉、登山ブームになっている。
ハウステンボスのガーデンは人気です。
環境保全に関心が高い人も多い。
自宅庭の、校庭のコンクリート化を選択する人たちが、
他方で自然を愛する、という。
私にはそういう言動はよくわからないのですが、
現実はそうなっている。
詰まる所、
「(自分が)手をかけなくて済む、対価も支払わなくてすむ、
綺麗な自然の庭が欲しい」ということか。
庭の樹木は、校庭の芝生や樹木は
子どもの豊かな心、感受性、好奇心を奪うことなく、育ててくれる。
親にとっては、心の疲労を取り除いてくれる。
反面、コンクリート化した環境は、
温暖化に貢献し、心を奪う。
まあ、
子どもを手塩にかけて育てるよりも
とにかく、手のかからない子どもが欲しい
というリクエストは多いわけですが、
まったく(自ら)手をかけず、
私たちの心を豊かにしてくれる
そんな家(子、木)はありません。
ということで、
今週末は、Y邸@けやき台の「森化」でござる^^