子育て優先の家づくり

家族の心身の健康よりも太陽光発電が大事でしょうか?

<家づくり診断>の質問事項のひとつに

「家族が心身ともに健康に暮らせること」よりも

優先したいことがあればお聞かせください

という問いがあります。

この項目は、これから半世紀、

家族が毎日お世話になる生活拠点の質に関して、

何を重視するか、という問いかけです。

回答は2つに分かれます。

・ありません

・太陽光発電、スマートハウス、オール電化、実家まで徒歩10分以内、〇〇校区など

後者の回答が来た場合、再度確認するようにしています。

「家族の心身の健康よりも

太陽光発電が大事ということでよろしいでしょうか?」と

-太陽光発電と家族の健康に何の関係があるのか、分からない-

というご質問をいただいたので、その方に、返信した内容を下記に添付します。

  ご家庭毎に、自己資金、収入および住宅ローンの支払い額は

  限られています。つまり、財布の中身は決まっているわけです。
  
  その財布の中から、
太陽光発電設備代金(200万円前後)を先に支払ってしまうと、
  土地・建物に充当できる予算がその分減ります。
    
  太陽光発電設備の有無は、電気が変わるわけではありませんので、
  家族の生活の質=住宅の品質とは無関係です。
※太陽光発電を設置しないからといって、家の電気が使えないわけではない。
 
  しかしながら、例えば2,500万円のご予算(我が家の資金制約)のうち、
  200万円を太陽光発電代金に使えば、
  残りのお金で土地・建物を購入することになります。

  土地に要する費用は、利便性等の生活環境を考慮して、
  削るにも削れませんから、
  必然的に、その分、(建物の)品質は落ちる
=有害な物質を含む安価な材料を使わざるを得なくなる
=家族の心身の健康が犠牲になる
 
  スーパーで家族の食材を買いだしに行くとき、
  5000円の予算があるとして、
  先におもちゃで1000円(2割)使ってしまうみたいなものです。
  
  おもちゃが家族の健康を害すわけではありませんが、
  おもちゃ代金を優先した結果、食材にあてる予算が減り、
  低品質-農薬漬け?-の食材を買うしか手がなくなる、
  その結果、病気になる危険性が高まり、
  医療費・通院等、余計な費用が増える、
  共働きであれば、職場に迷惑をかける機会が増える、
  それがまたストレスになる、
  時間は減る、不毛なエネルギーを費やす羽目になる
  ということです。

*******

太陽光発電設備が悪い、
ということを言っているのではないこと、ご理解頂けると思います。

財布は皆さん持っています。
しかし、その中身は人それぞれちがう。

中身に限りがあるのであれば、
何にいくら使うか、重要度を考えて、
支払っていくわけです。

*******
ちなみに、借金を増やしてまで、太陽光となると、
実際には、毎月の電気代を20年分、
借金して前払いする、ということですから
ここまで来ると、私には何が得なのか、理解を超える^^

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。