「いまのままがマシ」は本当か?
「家を建てたい」
家=今後の人生に求めるものは、
人それぞれちがいますが、共通するのは
自分が望む暮らしにとって、
「今の住居に不満がある」
ということ
「家を建てたいけど、〇〇なら要らない」という人もいる。
あるいは、
「どんな家がよいか」
「どの住宅メーカーがよいか」
「どの土地がよいか」
できる限り多く比較検討することが、
問題を解決し、理想を叶える道だと
資料請求・相談・モデルハウス見学に
エネルギーを使う夫婦もいる
そういう思考や行動の共通点は
「モノとモノ」
「条件と条件」
を比較していること。
しかし、家づくりの本質&実際とは
「今と」比べてどうか、です。
ところが多くの場合、
他の’人’と比べる
他の’住宅会社’と比べる
他の’物件’と比べる
例えば、土地を選ぶ際
A、B、Cと候補がある。
多くはA⇔B⇔Cで比較するわけですが、
実際には、
現住居⇔A
現住居⇔B
現住居⇔C
を比べなくてはいけない。
小川の家では、
例えばタマホームや積水ハウスと比べてどうか、
という観点から家づくりを行っていません。
あくまでも、相談者、依頼主が暮らす
’今の住居での子育て、人生’と比べて、
「家族がより心豊かで健康に暮らせる」住まいとは
どんな住まいなのか?
それを叶えるにはどうすればよいのか?
これに注力し続けています。
・住まいの問題を解決したい
・望む暮らしが叶う家が欲しい
と考えている一般消費者の方に選んで頂くためには、
たしかに他社とのちがい、というのは重要です。
でも私たちが家づくりを通じて、
心豊かで健康に暮らせる住まいという
価値を提供させていただくのは、
他社でも、他人でもなく、各依頼主です。
ですから、私の判断基準には
「他社、他人と比べてどうか」ではなく
「(相談者・各依頼主の)今の住居と比べてどうか」
「どんな暮らしが手に入るのか」
が重要になっています。
「家を建てたい」という相談者・依頼主にとって
家族が心豊かに健康に暮らすために、
重要度が低いものが手に入らないからといって、
多少、努力が必要だからといって、
家を建てない=家は要らない=「今のままがマシ」
は本当にそうなのか?
そもそも「今のままではイヤ」という動機から
資料請求、ご相談、ご依頼が始まっているわけで、
縁あって、ご相談を受けた以上、
「今のままではイヤ」という
根本的な問題解決を何より重視したいわけです。
住まいが原因の問題は、
そこに住み続ける限り、解決しない限り、
家族の人生に有害を与え続けます。
毎日毎日、家族の心身の健康に、
ある意味、地道にダメージを与え続ける。
「心豊かに健康に暮らしたい」のであれば、
それに必要な住まいが道具として要る。
家づくりは、道具を手に入れる手段です。
アパートの一室や古い借家で
寒くて、陰気で、カビや結露がひどくて、
騒音振動、ご近所付き合いなど
子どもは自由に家の中でも外でも遊べない、
アトピー、ぜんそく、アレルギーに苦しむ
&薬と病院通いが続く、、、
そんな子育てなんて、望んでいないし、
それが一生続く人生なんて、
想像しただけでゾッとするという人は、
何とかして脱出したいだろうなーと思うわけです。
面談のとき、ご夫婦の陰で、
子どもたちは私の目をじっと見つめます
「おじちゃん、頼むよ」という表情をする。
私が勝手にそう解釈しているだけですが、
完成した自分たちの小川の家で
イキイキ育つ彼らのその後の姿を確認すると
期待に応えられてよかったなーと思うわけです。
そういう住環境で育てられた、育った子どもたちは
きっと、自身と社会と日本の未来を
明るくつくりあげてくれると信じています。