MY LIFE

新卒大卒Kさん入社。彼女に初めて指示した仕事とは。

2024/4/1
私の人生にとって結婚式や子供たちの誕生と同様に、記念すべき日となりました。長男キハチが巣立ちました。ランドスケープデザインをやりたいようで、大学進学。進学先は東京農業大学 地域環境科学部 造園科学科、世田谷キャンパス(経堂)です。妻が入学式等に付き添いで、早朝、長崎空港へ見送りに行きました。

同日は、入社式でもあります。
新卒・大卒(地元の女子大学)のKさんが社会人1年目を迎える。同時に、育休中だったSさん(パート)も復帰する。

私は10時前に出社。彼女たちと、結局約2時間も話した。雑談なのか、社長の訓示なのか、経営状況等の説明なのか、これからどう進めていくかなど。

お昼は従業員全員で、お弁当を。清香園か浜勝か。いつものように清香園に軍配が上がる。事務所隣の公園の桜は満開。せっかくなので、桜の木の下で食べることにした。

二人にどんな仕事をしてもらうか、あれこれ考えたけれど、決めきれなかった。ここ数年は激動期に加え、定年退職等でマンパワーが一気に減ってしまい、余力が失われていた。なので、まずは余力が生まれる。余力=余白。なので、決め撃ちせずに、走りながら考えることに決めた。

4/2
朝からKさんと急遽MTGすることにした。研修プログラムはないけれど、昨日、数冊の書籍を渡し、そしてこれまでの顧客のファイル(家づくり)に目を通す様に指示しただけ。勉強だけの日々が続くのも酷だし、だからと言って、何か業務をしっかりやってくれ、というのもない。今朝、次男を朝練に送っていくときにアイデアが浮かんだ。そうだ、彼女に、まさに入社したその日の気持ちを彼女の言葉で表現してもらおうと。なぜなら彼女は広報・マーケティング系で採用したからだ。

感情の赴くままに、私はノーチェックだし、誰にも相談しないように、そうしないと純度が落ちるし、価値がなくなる。2時間後に投稿されたのがこちら。

四月一日、朝の九時前。満開の桜を横目に見ながら、向かう目的地はそのお隣の職場。期待に胸を膨らませつつ、なんていう余裕は正直無いに等しかった。朝からお手洗いと仲良しになることなく家を出られた奇跡に感謝しながらインターホンを

……ちょっと待って、一呼吸置こう。信じられないくらい緊張している。もはや一周回って本当に緊張しているのかどうかわからないレベル。口から色々飛び出しそう。これを押したらついに、私の社会人としての生活が始まるのだ。つまりこのインターホンは、運動会のピストルであり、試験官の合図であり、採血の時の消毒…やたらと緊張するイメージばかり浮かんでくる。一呼吸、二呼吸、いやあと二、三呼吸ほどおいて…
…いやいやこのままでは流石に遅刻してしまいそうだ。覚悟を決めないと。
私は震えそうな指で、ようやくインターホンを押した。

 はじめまして、今年度より子育ての家に入社した新社会人です!社長からのお達しにより、初仕事としてこの文章を打っております。
 勢いとノリに任せて書いたこの文章…後々読み返して恥ずかしさに悶えることになるかもしれないという一抹の不安を抱えながらも、感想は鮮度が命とのことで早めにアップしようと思います。
 この日まで、本当にいろいろ考えました。まだあと五年くらい大学にいたかったとか、自分にちゃんと仕事ができるのかとか、職場の人が怖かったらどうしようとか、初任給で何を買おうかとか、果ては仕事をしてお金をもらい生活するのと野山を駆け回って狩りなどをして生活するのはどちらが幸せなのかという、考えてもどうしようもないことまで笑 とにかく何よりも、学校のような長期休みや卒業といったゴールがないので、モチベーションを保てるのかが不安でした。不安です。なので定期的に自分で設定しようと思います。目下のところは「ゴールデンウイークにめちゃくちゃのんびりする」。これです🎉
 そのためにはまず職場に馴染んで、真面目に仕事をやって、しっかり睡眠をとらないといけません。幸いにも周りの皆さんはめちゃくちゃいい方々で、木の匂いのするいい職場なので頑張れそうです。頑張ります。
 ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。これから温かく見守っていただけますと幸いです!

良いですねえ^^

おっさんや外野があれこれ先に余計なことを入れるから、個性が失われるし、価値も生まれてこない。彼女のおかげで、楽しみが生まれました^^

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • @LINE

私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。