MY LIFE

卒業おめでとう〜卒業生代表の魂こもったスピーチから伝わる悔しさ〜

卒業式
イッペイちゃんよ、卒業、おめでとう。
良き先生、良き友達に恵まれ、何より。
3学期の欠席が13日。
志望校への合格の可能性を取るか、友達との時間を取るかの選択の結果。今日、卒業式にて、トレードオフで、友達との時間を犠牲にさせてしまったなあと。頭ではわかっていたけど、ハートではわかっていなかった。なんとも言えない決断の難しさを痛感した。
卒業生代表の言葉。
一人の女子が凛として、淡々と、挨拶を読み上げていった。練り上げられていた。
これほどの原稿を書き上げ、大勢の前でスピーチする。見事だ。
長い挨拶ではあったが、徐々に惹きつけられるものがあった。
難しい言葉ではなく、普通の言葉。普通の日常ができなかったこと。
聞いていて涙が出てきた。
最後の方で、先生方へ、と向き直った。
彼女も言葉に詰まった。
先生方も泣いておられた。
魂のこもった見事なスピーチだった。
コロナ禍で楽しみにしていたものがことごとく散っていったことが淡々と語られていた。
同時に、それに向き合い、乗り越えていった姿があった。
そして一つ一つに、先生方や周りの方への感謝の言葉が添えられていた。
悔しさが伝わってきた。
でも、前向きだった。
これはもう拍手しようと、決めた。
挨拶を終え、彼女が自身の名前を読み上げた後、
私は拍手した。力強く。
立派なスピーチと子どもたちの頑張りを認めたかったから。
それに呼応してくれた方々から拍手が。
先生方も何名か拍手していたと思う。
卒業式の挨拶で、拍手するなんてことは、前例がないと思う。
だけど、そんなことは関係ない。立派な行いには褒め称える。
スタンディングオベーション、ブラボーである。
地域の公立中学校は多様な人たちの集まりである。
いろんなキャラクターがあって、素敵だった。
そういえば、僕の母校もヤクザの子供だったり、いろいろいたよな^^
現代の教育は求めすぎだと思う。
教育は現代を映す鏡でもあるかと思う。
それは消費者が企業に対して求めすぎるからだし、
経営者が従業員に求めすぎるからだし、
有権者が政治や行政に求めすぎるのだと思う。
「グローバルに、多様性を認め、コミュニケーション力があって、英語も話せて、社会課題を解決して、未来を創造して自ら行動できる、大きな夢を持った人間になってより良い社会を実現してください」
というのが大人たちからの祝辞の主たる内容でしたが、
「ささやかな日常に感謝して幸せを感じ、
 元気に笑顔で生きていこうね」
っていう言葉を、息子には贈りたい。
ちなみに
家族へ、という子供から両親への手紙を受付で渡された。
封を開けると、父と母で別々だった。
「行きたくなかった槍ヶ岳ですが、素晴らしい体験でした」と記されていた。
今年も連れていこうかと強く思った(苦笑)
  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • @LINE

私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。