子育て優先の家づくり

家庭内暴力と間取り(住居)に関する日経ビジネスからの取材〜日本のゆくえ〜

1/19 日経ビジネスのY記者が取材のため長崎までわざわざ来てくださいました。Yさんとお会いするのは7年ぶり、添付の2015年「善い会社」の特集で「顧客の人生を助ける会社」として取材して頂いて以来のオファーでした。有難いです。
テーマは「日本の行方(仮)」、各分野や関心領域について、提言を取材しているとのことでした。最初に私に声掛けいただいた時は「家庭内暴力と間取り」という切り口でした。私ごときでよいのかと思ったのですが、せっかくなので、この20年の経験、実践知から、リアルな現状と変化について、話をさせてもらいました。もちろん取材ですので、記事になるかどうか、どんな記事になるか、私にはわかりませんが、こうして非常に重要な問題に関して、声をかけてくださったことが光栄でした。
コロナ禍により、在宅の機会が増え、時間が増え、外に出れば様々なストレスと閉塞感、圧迫感など、生きやすい社会環境になっているとは言えないです。もちろん、在宅ワークにより、働きやすくなっている人もたくさんいますが、それは居住環境の質が良いか、独身か、子どもがいないか、など、いくつかの条件が重なっているからだと思います。
平均的な収入で、アパートやマンションの一室において、母子密着で、夫の在宅時間が長くなる、収入が増えるどころか、減る、となってくると、家庭内へストレスが充満していきます。それは弱い人へ向けられる。
社会課題とか、家庭内の問題は、表に出てこないからこそ、解決困難なのです。我慢するしかないし、我慢にも限界がある。それがDVだったり、虐待だったり、子どもを授かりたくても授からない、子供は欲しくない、といったことにつながっていきます。住居の質はボディブローのように、人間の心身の気力体力意欲や希望を確実に削いでいきますから。離婚や借金にもつながる
非常に重要なテーマで、ストレートに問いかけてくるY記者に久しぶりに再会できて、じっくり話ができて、非常に有意義でした。話しながら、いろんなご家族の顔が浮かんできたんですよね。DVではないですが、精神的に、物理的に、DV的な現実(住環境)を押し付けられ、そこから出ることに協力してもらえない苦悩葛藤し、絶望して諦める母親たちはたくさんいますから。
子育ては、住まいから。
母子の心身の健康にとって、住まいは大切です。
住環境をただ寝るだけのハコ、安くて便利ならそれでいい、という次元の認識で暮らしていると、その質がボディブローのように、心身と人生に大きな悪影響を与えていきます。それは事実ですので。だからこそ、子育ての家にこだわっているのです。日本で1社ぐらい、母子の健康にこだわり、寄り添うハウスメーカーがあってもいいと思うからです^^
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。