24時間換気とオール電化住宅の危険性について
この10年近く小川の家が貫いてきた
【自然素材】×【ガス+電気】
この間、世間の流れ=消費者のニーズはこれとは正反対で
圧倒的に新建材※×オール電化です。
しかもそのニーズは、デフレと共に加速度がついてきた。
※ビニールクロス、合板フローリング、CFシートなど、
ツルツルピカピカ、梅雨時などはジメジメする材料
10年近く前、私も新建材ばかりを使い
徹底的に広さ、部屋数、便利さ、安さを追求し、
新建材×オール電化住宅に力を入れた時期がありました。
すべては目の前の家族、お客さま、時代のニーズに応えるためです。
よかれと思って、つくり、提供していました。
つくってみて、認識したことがあります。
① 素材は、新建材を使用する限り、健康被害リスクをゼロにはできない
② 電磁波は、放射線と同様、程度は違えど、目に見えない危険性がある。
母体、乳児、次世代の「健康被害リスク」を払拭できない。
ゆえに、電磁調理器を「安全・安心」として勧めることはできない。
③ 自然災害はじめ、何が起こるか分からないから、エネルギー源はリスク分散しておく
建材から生じる様々な化学物質による「健康被害」
いわゆるシックハウス症候群対策として
「24時間換気設備が義務化」された。
これにより、合法的シックハウスという健康住宅が誕生した。
オール電化は、太陽光発電普及への補助金も追い風となり、よりニーズが高まった。
私の場合、オール電化、電磁調理器、
安価な新建材への対応(要望)を求められた際、
上述した理由を説明し、理解を求める。
当然、受注機会を失うことも多々ある(苦笑)
同業他社や周囲の人からも
「対応しないと、潰れるよ」
「言われた通りすれば、儲かるのに」と言われ続けた。
何より相談にいらした目の前の家族から
「オール電化にしてくれたら、頼むのに」と告げられる。
換気扇を回そうが回すまいが、新建材を使用する限り、
化学物質が発生し続けていることに変わりはない。
ましてや、「健康被害対策」のための「24時間換気」には
「停電」や「屋内退避」など、前提としていない
昨日の記事によると、この数年で、オール電化住宅、普及が裏目。原発2基分の消費増
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000569-yom-bus_all
こんな事態になるなんて、想像していたわけじゃない。
ただ、「やり過ぎ」「行き過ぎ」というイヤな予感がし続けていた。
合法的シックハウスで暮らしても死に至ることはない。
なかには「うちの子は、合法的シックハウスでカラダを鍛える」とおっしゃる母親も結構いる
電磁調理器の電磁波だって、気にしない人は多いし
「私はもう、子どもはいらないから」という人もいる。
毎日長時間、電磁波を子宮近くに浴び続けることが
健康被害リスクを高めることはあっても、
下げる(なくす)ことにはつながりません。
ガスにしておけば、そんな危険性は生じない。
わざわざお金をかけて、危険な方を選ぶだけのメリット、
合理性がないのです、少なくとも小川の家の判断として。
※いまの放射線問題とは、長期間浴び続けたことによる
健康被害リスクのことではないでしょうか。
※設備投資額と光熱費について、どういう試算なら「得」なのか、少なくとも私の試算ではあり得ない。
電気のおかげでこうしてネットも使えるし、
私たちの生活は、電力なくしては成り立たない。
しかし、何でも電化することにより、多量の電力を消費し、
その急激な需要増を賄うために新たな電力源が必要となり
その結果として、原発がさらに増え、このような事態を被っている。
太陽パワーの活用と
人間の欲望の調整は
明るい未来への両輪だと痛感します
付記:
24時間換気は、長期間・長時間の「停電」「屋内退避」を前提としていない。
合法的シックハウスによる健康被害=シックハウス症候群の発症という、3次、4次の人災拡大を危惧します。