MY LIFE

進路相談:そもそも高校に行くかどうかから自分で考えて決めなさい

【進路相談・調査票・三者面談】
長男:中3キハチくん、学校から進路の希望調査票への記入を求められる。
志望校・学科(第1〜第3)の記入だけでなく、その隣に「保護者の希望」という欄まである。

妻とはあそこがどうだろう、こことかどうだろうか、と色々話したこともあったけど、彼の人生。

親があーしてほしい、こーだったらいいな、といえば、それがちょっとした助言であっても、それが前提で考え始める(子供は子供の人生なのだ)。もちろん、本人に、自分のなりたいものや生きたい道があるなら、親がどうこういう話はないけれど、本人がこれからどうすればいいか、特になりたい職業があるわけではない時に、親が進路を示すと、それに乗ってしまい、人生を真剣に考える貴重な機会を奪ってしまうのではないか。それは大学の非常勤講師を15年以上させていただいて痛感していることの一つ。

親が記入しないといけないので息子と話し合いをすることに。本人も真剣に考え始めたのだろう。有意義な対話になった(と思う。なぜならスッキリ、ホッとした感じがあったから)。

「どうせ無理」「できない」と先に決めるから(言ってしまうから)、できるようにならないし、できるようになるための努力をしなくなってしまう。未来の可能性を手前で自ら捨てる。

経営していてつくづく思うのは「できない」と思えば、できないと思った時点で、絶対にできない、ということ。潰さない、生き残ると決めて、できると思って、どうすればできるか、を考え、あれこれ試す。結果的に、できなかったこと、失敗したことは当然たくさんあるけれど、できないと決めて何もしないよりは、はるかに成長している。やっているうちに、次の可能性が見えてくる。

富士山に登ろう、山頂に立ちたい、と思ったから、高山病で吐きながらも諦めずに登りきった。

10歳の旅、富士登山

競泳で400m個人メドレーで6分切った。切りたいと思って、努力したから切れたのであって、最初から泳げないと決めてたら、泳げるようにはならない。そういう話をしました。

中卒で働くという選択をせず、
高校卒業して働くという選択ではなく、
大学まで進学する、と決めたそうです。

ま、一度決めて、やってみて、違うと思えば、
その時、また次の道を歩めばいいんだ、と伝えました^^

(高校に)進学する、大学まで行く、って言いながら、中学の勉強をしないなんて、知識がいらない、なんて、ありえないので、それがわかったのか、自分で少しずつ勉強するようになりました。そもそも高校行くかどうかと、中学の基礎学力を身につけなくてよいかどうかは関係ないと伝えている。

とはいえ、知識が必要だと思うかどうかは本人が決めること。
知識なんていらないと判断して、
それで生きるのもまた人生。
知識偏重で身動き取れず、
笑顔で過ごせない高学歴もたくさんいるわけで。

自由な人生を歩んで欲しい。

子育ては親育て、とはよく言ったものですねえ。

15歳の誕生日プレゼントを買いに行ったら、コロナ対策で商業施設が閉鎖されていた思い出(4月)

付記:
保護者の進路希望記入欄は空白です。
「本人の意志を尊重します」と明記して提出しました

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。