家づくり成功の秘訣は、目的は善か?皆ハッピーか?
本日、私のこれまでの経験でも最難関グレードの案件が成立しました。
・平均的な年収の子育て世帯
・夫婦共働き
・限られた自己資金
・購入して4年の中古マンションの売却(住宅ローンあり)
・土地から購入
・今春、長女の小学校入学(校区問題)
・奥様は娘さんと過ごす時間を確保するために退職(3月末)
・土地から購入
・福岡県
所有する中古マンションの買い手が先に決まらないと新たな住宅ローン融資は実行できない。
土地はもちろん、新居完成の時期も見通しが立たないとマンションの売却「広告」(客付け)はできない。
銀行の住宅ローン仮審査は、土地と買い手のめどが立たないと受け付けてもらえない。
銀行の住宅ローン本審査は、マンションの売買契約だけでなく、建築に関する許認可が全て完了してからでないと、進まない。
土地は仮申し込みをしたら、土地の残金支払い時期を約束しなければならない(タイムリミット)
マンションの売却価格も残債務と自己資金とご主人の年収の関係で、ギリギリラインを設定。
客付けも数週間以内。
さらに、マンション購入者が、マンションの代金を支払ってもらった後、そのまま賃貸で、新居が完成するまで貸してくれる(家賃を支払う)
実現シナリオは上記しかなかったのですが、よき縁とよき人に巡りあい、取引が成功しました。
ただでさえ難しい案件なのに、コロナの影響もあり、マンション購入者(個人投資家)、土地売主、お客様、仲介業者、それぞれに何かあると契約は成立しない、顧客の困っている問題は解決しない、願望も諦めざるを得ないというヒリヒリの状況でしたが、滞りなく、スムーズに行きました。
取引が成立するか否かのポイントは、全てのステークホルダーにとって、ハッピーな内容になっているかどうかだと思っています。取引の動機・目的が善であるかどうかもポイントです。一番重要なポイントです。
実現するシナリオは皆ハッピーかどうかがポイントになる。
なので、私のお客様(依頼主、顧客)には相談の段階から、正しい妥協を迫る。妥協の中身はそれぞれの事情によるが、やり取りを通じて、正しい妥協ができない、気に入らないことを飲み込めない、自分さえよければよい、現実を理解できない、身の丈を受け入れない、という方の依頼はお断りせざるを得なくなる。そもそも家族が幸せに暮らせる家は誰かの不幸や犠牲によってできるものではない。
多くの人(マイホーム購入検討者・客・消費者)は、自分のメリットと条件を強調してそれを要望・要件として、取引を始める(我々業者にその条件を飲ませようとする、飲んでくれる業者をいい業者だと解釈する)。
関係者の誰かが、どこかで何かに不満を持っていて、しぶしぶ進めていると、結局、何か条件が変わった時、前提が変わった時、話が壊れる。なぜなら、一軒の家づくりに関わる施主以外の人間にとって、メリットがもともと少ないから。しぶしぶ進めると、どこかで何かがうまくいかなくなる。
明日から着工です。
コロナの影響でまだまだ不確定要素が多いわけですが、ここから先は、弊社の責任、管理のもと、です。約束を果たすべく、最後までしっかりやり遂げます。
今日もビールだ^^