ご主人の年収が400万円未満の方へ〜稼ぎの問題ではなくお金の使い方の問題である〜
経済的に、資金的に、厳しいご家族の相談に対して
「うちでは対応できません」と言ってしまうのは簡単で、ラクなんですけれど、
「そもそも、小川の家、って、誰の、何の為に存在するのか?」と自問するわけです。
「心豊かで健康な暮らし」を求めてくださっているのは、母親であり、何より、小さな子どもたちなんですよね。「自由、安全、安心、健康」を望んでいるのは小さな子どもたち。
子どもたちが引き寄せてくれたご縁だと思うと、なんとかできないものかと、なんとかできるはずだと言い聞かせて、可能性を探すようにしています。
子どもたちの日常と未来がかかっているわけですから。
子どもの未来は、社会の未来、この国の未来である。
そういう考えに基づいて、やり続けてきたら、20年経っていた、ということなのだろうと思います。多くの住宅会社が倒産していく中で、子育て優先の家づくりに徹することで、信頼を得てきたように思います。
相談者とのやりとりを通じて、真面目に生きていることが、伝わってきたら、母親が本気でなんとかしたいのであれば「私はできません(他をあたってください)」とは言わないと決めています。相談者より先に、依頼主より先に、私が諦めることは決してしない。
他方、「あなた(小川の家)じゃなくてもいい」とおっしゃるのであれば
「それなら他社の方があっていると思います」とお伝えする。
「あなたじゃなくてもいい」という相手と結婚しないのと同じです。
「別に、今のままでもよい」とおっしゃるのであれば、それがその家族にとってはよいことだと思います。ですから、私たち小川の家は、お問い合わせに対して、セールスすることはしていない。
基本的でいちばん大切な問いとは、本気で家(モノ)が欲しいかどうかじゃなくて、本気で望んでいるのはどんな暮らしなのか、どんな人生なのか?ということ。本当に、今のままの暮らしで、後悔しませんか?という問いに対する、自分の生き方としての答え。良いも悪いもない。
はっきり言えることが一つあります。
それは、家づくりの動機が善であれば、必ず成功する。年収が高い、低いは関係ない。
協力してくれる人が集まってくる。良いご縁が繋がっていきます。
子どもの心と体の健康と日常が、笑顔で暮らすことが、本当にいちばん大切であれば、現実を直視して、少々気に入らないことや面倒なことは飲み込めるはず。
稼ぎの差なんて、程度の差に過ぎない。
問題は、どう生きるか。これから稼ぐお金を何にどう使うか。お金の使い方がその人の生き方ですから。たくさん稼げるのであれば、いろんな物事にお金を使うことができる。だけど、そうではないのであれば、お金の使い方はより慎重に、丁寧であるべきだと思います。だからこそ、大切なものは何か、どう生きたいのか、しっかり考え抜いて、優先順位、つまり、自分の生き方を決める必要がある。だって、あれもこれもは買えないんですから。