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二世帯住宅に対応していますか?〜それは本当にあなたの幸福解なのか〜

今朝の相談

2世帯住宅に対応していますか?

数年前から検討しているそうで、土地探しもなかなかうまく進展しないとのこと。

現在、小川の家の商品ラインナップには、同居モデルはありますが、二世帯住宅に対応するものはありません。

ご相談=聞かれたことに答える、という意味では「対応しておりません」となる。でも、私の性格上、そこから色々考え始めてしまいます。果たして、その家族にとって、二世帯住宅が最善解、幸福解なのか、と。

二世帯住宅に対応している住宅会社は数多あります。住宅建築会社、建設会社、工務店、ハウスメーカーであれば、「対応していない」会社を探す方が難しいぐらいです。

その方の職業を伺うと、経済的な理由で、家づくりが進んでいないわけではないと判断。つまり、二世帯住宅を購入するだけであれば、すでに問題は解決しているはず。

具体的に進展しない理由はどこにあるのだろう?

私の結論は、その家族が幸せな人生を過ごすために必要な住環境の最善解は二世帯住宅ではないのではないか?ということ。本人は、二世帯住宅がよいと思っているから、それに対応する会社や自分が気にいる商品を探しているのだと思うのですが、少なくとも夫、父親、母親という、自分以外の3人の大人=意思決定権者にとっても最善解でなければ、「よし二世帯住宅を建てよう」とはならないわけです。

さらに、その方は土地探しも必要とのこと。同居もしていない。となると、これまたさらに難易度は高まります。

ちなみに、二世帯住宅を建てる方が、経済的に安くつくと思われている方も多いようですが、それは違います。コストは高くなります。二世帯住宅は家を2軒建てるわけで、それを合わせて作るというのは変則ですから、コストで見ると、合理化、効率化、規格化、標準化の真逆になりますから、割高になっていきます。さらに、土地から購入する、となると、宅地のほとんどは1軒建てるために最適化されていますから、二世帯住宅の適地を探すことは物理的にも法律的にも困難になります。

また、総費用の負担割合に関しても、合意形成は難しいものです。身内で、お金の問題を具体的に話し合いができる、合意できるケースというのは、当事者にとって、よほど危機感というか、必要性に迫られる場合に限られます。なぜなら、誰かが(例えば、ここでは両親が)困っていないのであれば、話し合う必要がないし、自分の生活を変える必要がない、合意、協力、妥協する必要もないからです。

私たち小川の家とその家づくりとは、その方、その家族が困っている問題を特定し、解決し、望んでいる暮らしと人生を叶えるために必要な住環境を実現させ、届けることです。

問題を整理して、それぞれの考えを聞き、経済的な裏付けも解消した上で、だから2世帯住宅、ということであれば、自ずと土地も限定されてくるでしょうし、実現の形も見えてきますし、家族にとっての最善解ですから、協力も得られる。

なので、

2世帯住宅は対応していますか?

というご相談に対しては、対応しておりません、となるのですが、ご相談いただければ、その家族の問題を整理し、結論が二世帯住宅であるならば、それが得意な建築家を紹介させていただきます。

小川の家かどうか、というのは、その家族にとっての最善解が小川の家かどうか、ということに過ぎず、ご相談、お問い合わせに際しては、小川の家に依頼することを前提としておりませんので、率直に、抱えている問題や悩みをご相談いただければと思います。

私でできることであれば、最善を尽くしますので。

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0120-178-885
家づくり診断申込み:info@ogawanoie.jp

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。