初めての方へ

大事なことは快適に幸せに暮らせているかどうか〜アフター点検〜

毎日快適に過ごすことが出来、やっぱり小川の家にして良かったと感じております。

というメールが届いた。

5年前に建てさせていただいたお客様から。幸福なことです。

要件は、いろんなリフォーム業者さんがセールスにくるので、一度、メンテナンスで見にきてもらえないか?今後の家のメンテナンスも含めて、相談したいということだった。現時点で、特に何か問題(支障)があるわけではなく、しつこい勧誘セールスに不安を抱えているようだ(何かしないといけないと思い込まされてしまう、年金不安と同様)。もちろん、はい喜んで^^です(担当者が日程調整に入っています)

小川の家では、半年、1年、3年というような定期的なアフター点検訪問は行なっていません。
理由は単純で、

頻繁な点検が必要な、それぐらいで不具合が生じるような品質の住宅はつくっていないからです。

数年前まで、弊社も他社同様に、定期点検を行なっていたのですが、あまりにも何もなさすぎて、お客様にわざわざ時間を割いてもらうほどの必要性がなく、かつ、アポイントの連絡をすると、お客様の方から「問題なく快適に暮らしているので、不要です^^何かあった時に、連絡しますから^^」というやりとりが増えてきて。まあ、そうだよね、必要に応じて、やりましょうという形に変更しました。

そもそも、住宅メーカーがアフター点検を頻繁に行う原因は二つあります。

一つは、実際問題として、不具合、クレームが多いから。
もう一つは、アフター点検という名目の機会を設けることで、リフォーム営業をするためです。

小川の家の場合、モノづくりの設計思想として、
・50年、100年、安心して暮らせること
を判断基準にしています。
ですから、そもそも、半年〜数年で、点検が必要な品質の住宅をつくっていません。

さらに、お客様に、快適に、幸せに暮らしていただくためには、不具合が生じない、クレームが発生しないような設計・施工・品質管理に徹しています。

ですから、そもそも、不具合、クレームがないのです。そうならないように、日々、創意工夫、改善改良を継続しているのです。

不必要なアフター点検業務に対して、会社として、社員が動く必要がありませんから、その分、日常業務に余裕があり、お客様のお宅で、不具合等が生じた場合には、速やかに対応できる体制を構築しています。

ちなみに、アフターメンテナンスが頻繁に必要になる理由は、室内の場合、安価な材料を使っているから、というのもあります。例えば、ビニールクロス。これは数年で剥がれてきたり、色あせてきたりします。合板のフローリングやクッションフロアも同様です。ですから、使っている材質の問題で、数年毎のリフォームや改修工事が必要になってくる場合もあります。

小川の家の場合、自然素材(無垢材、珪藻土、漆喰のみ)を使用しているので、数十年間、もちます。住宅会社としては、リフォーム受注を諦めているわけですが、そもそも大事なことは、お客様にとって、長く安心して、メンテナンス維持費も最少で暮らし続けることだと考えているので、小川の家にとっては、室内の改修工事の相談が来ない方がいい仕事をした、という評価になるわけです(外壁の塗装やウッドデッキのメンテナンスは除く)。

当然、給湯器などの設備機器に関しては、使用頻度と耐用年数、安全性の関係で点検がありますが、それは設備機器の交換、家電製品の交換と同じですから、住宅そのものの品質問題とは関係がありません。

余談ですが、
アフターメンテナンスをセールストークにする住宅メーカーは、逆に言えば、それだけ不具合やクレームが多いことを前提としている可能性もありますので、その点は、注意しておくと良いのではないかと思います。

アフター点検が充実しているから安心ではなく、アフター点検が不要な家を買う方がストレスも減り、賢く、経済的にも得する(損しない)。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。