心豊かで健康な暮らし

時給1,000円と赤ちゃんの命

妊娠中&働いている女性が、産休前の、

赤ちゃんの命に関わる安静にすべき時期に体調不良になったとする。

ちょっと無理(我慢)すれば、なんとか出勤できる。

「赤ちゃんも大丈夫だろう」と判断し、休まない。

出勤を選択する理由は、

「休めない」と判断するか

「休みたくない」と自我を通すかのいずれか。

その背景にはいろいろある。

収入、立場、雇用、やりがいなどなどで、

いずれもそれなりに一理ある。

仮に、パート勤務でお金が問題の場合、

時給1,000円、6時間勤務であれば、10日間で6万円。

『6万円』と『母体と赤ちゃんの命』をはかりにかけたとき、

どちらを「先に」とるか、という問題です。

休暇を取れば、6万円は得られませんが、

6万円を確実に手に入れようとすると、

自宅療養もできず、病院にも行けずとなりますので、

命を失う危険性はより高まる。

正確には「高まる」のではなく、夫婦が「高める」のです。

このとき、赤ちゃんの命は、6万円と比べられている。

6万円と赤ちゃんの命、どっちが大切ですか?

と質問されれば、おそらく殆どの人が後者を選ぶ。

※比較対象が、命ではなく「風邪」程度なら、私はお金を取りますが(苦笑)

ところが、実際には、得られるはずの6万円を失うことがイヤで、

あるいは、失業がイヤで、出勤を選択する(休めないと本人は言うが)人も多い。

わたしは、命を失うのが、何より、イヤです。

だから、妻には「体調最優先」をウザイほど言ってた。

それは今でも変わらない。

避けられない宿命もある。

しかし、回避できることはすべてやっておくことぐらいしか、

わたしができることはない。

「大切」って口で言うのは簡単だけど

「大切にする」という行為が伴うとなると、

次元が違う問題だな、とつくづく思う。

それにしても、

そもそも妊娠初期の安静にすべき時期に、

「産休」が対象外のはなぜだろうか、、、

男がつくった制度というより、

家庭(いのち)をかえりみない人たちが集まってつくるから

こうしかならないんだろうな。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。