時速1kmだから分かること~誕生日ウォーク~
謙ちゃんの7歳の誕生日のお祝いに何がよいかと考えた。
思案した結果、誕生日ウォーク を贈ることに。
姉からは
「大丈夫?相当大変よ(苦笑)」と。
どのくらい大変かは、想像できません。
想定できることと言えば
「歩かない」「言うことを聞かない」「危ない」「いつ飛び出すか分からない」
反面、確信&証明済みのことは、
「どこまでも歩ける体力」
8時出発予定だったけど、30分前には元気ハツラツで登場。
予定は水辺の森公園でしたが、途中で謙ちゃんが女神大橋を熱望したので、変更。
謙ちゃんとイッペイは体力的にまだまだOKでしたが、起八がバテテ(おそらく気をつかいすぎて、疲れた)女神大橋で終了(酷暑&私も体調不良)
とはいえ、4km、4時間弱、時速1kmの世界
スピード重視の現代社会を生きる私たち。
急いで○○すること(できること)がよいこと(=豊かで、幸せ)という物差しをあてはめると、たった4km先の橋まで、子どもと一緒に道草食いまくりながら歩くという行為は、ムダの骨頂かもしれない。「橋を見る時間が減る」「移動時間がもったいない」
謙ちゃんが道端の何かを見つめている。
私の視点では、その視線の先に、立ち止まってみる価値を感じる物事など存在しない。ゆえに「急いで」となる。早く目的地へ行こうよ、と。
ふと思う「彼にとって急いで目的地に行くことにどれほどの価値(意味)があるのだろうか」と。彼にとっては、目の前の光景が刺激的=価値があるわけです。
謙ちゃん同様、起八にもイッペイにもそれぞれに道草がある。
道草食うより、英語教育という人もいる。
私の場合、「どれだけ道草食わせるか」を今後の課題としたい(笑)
最後に、謙ちゃんが唯一先を歩いた貴重な瞬間
以前小川の家OBのHさんが私におっしゃったのを思い出した
「小川の家って、子が育つ家ですよね」と。
子育てとは、要するに、子が育つ環境を親が与えることなのかもしれない。
謙ちゃん、7歳の誕生日、おめでとう!