子育て優先の家づくり

家づくりの検討に時間をかけるほどお金がかかる

よい家をできるだけ安く手に入れたい

とユーザーが思うように、

私たち小川の家もよい家をできるだけ低価格で提供したい

価格を安くする方法は、品質を落とすこと。
価格が安いのは、品質が落ちるから。
価格は価値で決まるわけで、品質が落ちた(質を落とした)というよりも、その品質に応じた価格になっている、価格に応じた品質にしている、というのが事実です。予算に応じて、うんぬんというときには、調整するのは品質か、ボリュームです。お肉屋さんがわかりやすい。予算5000円でたくさん安いお肉を買うか、美味しいお肉をかける分だけ買うか。

家づくりにおいて、品質を落とさずに、費用を抑える方法はないのか?
あります。
それは、ご自身の検討期間、判断期間、実行期間、つまり、時間を短縮すること、です。
家賃を支払う期間を短縮する。
たとえば、検討期間が1年なのか、2年なのか。家賃6万円とすると、80万円近く費用(支出)を抑えることができる。

住宅の価格ー品質の変動というのは、家電製品、たとえば、テレビのように、1年で値段が大幅に変動する、ということはありません。物価上昇、建設費や職人さんたちの人件費の高騰を鑑みると、数年前と比べて、同じ品質の住宅をつくるための費用(コスト)は上昇しています。つまり、時間をかけて先送りしたところで、支払額は増えても、減ることはない。つまり、半年、1年、極端な話、毎月先送りするごとに、自分が支払うマイホーム購入コストは家賃分以上に、増加するわけです。

実はこれ、案外重要な問題です。
住宅の価格を、たとえば、一棟50万円安くしようとすると、これはもういろんな問題が生じます。品質を落とす以外のやり方では、ほぼ、不可能です(ブラック労働を強いることになる)。

他方、家賃に換算すると50万円なんて、半年程度です(家賃6万円で8ヶ月程度)。

人生において、賃貸か持ち家かを決めていないのであれば、その検討期間が必要ですが、生涯賃貸はない、転勤や転職したとしても、拠点は、〜県内、〜市内かその近郊ということを決めているのであれば、検討期間は短い方が、お金=自分が支払うコストに関して言えば、捨て銭がその分確実に減ります。

収入がある程度高い方(600万円以上)であれば、
そもそも家賃負担自体が苦になっていませんから、
さらにいえば、住宅にかけることができる総費用も高いので
わざわざ安く抑えたい、というインセンティブも必要性も働きません。

しかしながら、世帯主の年収が600万円以下であれば、とくに500万円以下、400万円以下となってくると、すでに家計に占める家賃負担も大きくなっているわけですし、マイホーム購入の予算にもそれなりに制約があります。
この世帯における50万円、100万円というお金は、はした金ではない、と思います。

マイホーム購入の予算を50万円、100万円、突き詰めていくと、10万円でも20万円でも安く、低く抑えたい(抑える必要が出てくる)のであれば、自ら家賃支払い期間を短縮するのが経済的にもっとも効果(成果)があります。

なぜならマイホーム購入の際に、その分(家賃支払いや検討期間を長くしたことで失ったお金)を安くしようとすると、住宅の品質、つまり、これから半世紀毎日続く、暮らしの品質に悪影響を及ぼすからです。

上記はお金の話をしましたが、時間についてはもっと別の次元の大事な問題があります。お金で買えない、交換できない、かけがえのない問題がある。

それは明日以降にということで。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
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