子育て優先の家づくり

「自分はどうやって生きたいのか?」~奮闘記②~

~昨日からの続き~

こうして実家に戻っている間に

気分転換で学生時代の友人達に会うと、

適当な年齢になっており殆どが家を購入。

(H21年)今年の年明け

「いつか戻る可能性があるなら東京近郊で家を考えたら?」

という友人の一言でとりあえず私の家探しが再開。

息子を抱えて待っているだけの自分に嫌気もさしていた。

勿論、戻るあてもないのにすぐに購入しようというつもりではなく、

あくまでも市場調査のつもりで。


覚悟はしていたもののマンションでも駅近くになると

目が飛び出る様な価格。
戸建てとなれば
狭小地に3階建ての細長い家が

隣とスレスレに立ち並ぶ有様。
それでも共働きで一生頑張って頑張って手に入れられるか!?という現状。

もともと日当りの良い風の通る家であれば

狭くて構わないというのが私達夫婦の考えだったが,

こんなに投資してもどれも満たされそうにない。


そんな折、たまたま実家の近くで自然素材の売家を訪れる機会があって、

今までの家とは余りに空気が違うことに驚き(価格にも驚き!)、

頭の片隅に覚えていた小川の家を思い出す。

あれから3年の月日が流れていた。


私は物に対してかなり慎重なので、

価格がどうあれピンとくるものが滅多にない。
でもその私がピンときた。(笑)


身内に建築関係もいて自然素材が良いという事も認識していたし、

シックハウスや化学過敏で病院や家を転々としている

友人知人も実際に身近にいたことも手伝った。

でも何よりもHPににじみ出る誠実さ、

営業しない姿勢、

考えつくされた設計、

誰にでも手が届く様に考えてくれる自然素材の家を作る会社は

他を探そうとういう気にさせなかった。


正直、数日前までは実家の徒歩圏内で全てが手に入る暮らしは便利だし、

支援センターや児童館も選べる位沢山あるなと、

長崎に帰ることすら心が揺れていた私だが、

HPを読み返して私が求めている環境はここではない事を思い知らされた。

それでもやはり長崎に家を新築する勇気があと一歩出ず、

2月末に実家から正直に相談のメールを出す。

小川さんは

「先の事など誰にもわからないし、わかる今の現状(自分達にとっても良くない環境で子供はどんどん成長してしまう)を第一に考えて下さい。」という趣旨の返信をいただく。
わかってはいたけれど、誰かに最後背中を押してほしかったので胸につきささる。

自分はどうやって生きたいのか?と自問自答した。

この環境でただいつともわからない転勤を待つだけの、

主人を待つだけの生活は終わりにしたかった。
自分達で生活を実現しに行かなくては一生後悔すると考えた。

転勤族につきものの売るとか貸すとかだけの一般的な視点で家を考えるのは止めようと心が決まった。


メールで出張先の主人に打診。

主人とは今まで考える方向が違うことはなく、

きっと大丈夫という確信もあった。

(H21年)4月に長崎へ出張から戻った主人と合流してすぐに体感を申し込み、
主人も転勤がきたらその時考えようと決断してくれて小川の家づくりが始まった。

~明日は最終回です~

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。