私たちの考え

意識を無意識化する

人間は自由に思考しているつもりで、

実は階級的※に思考している

・・・マルクス・・・

※社会的な地位・身分・生活程度に応じて


人間は自由に思考しているつもりで、

実が自分が「どういうふうに」思考しているか

知らないで思考している

・・・フロイト・・・

要するに、私の思いや考えは、3児の父、男、経営者、事業家、36歳、年収○百万円に応じて生じているに過ぎず、加えて、私がなぜそういうふうに思考しているのか、私自身は知らないということのようです。

フロイトさんが分析した「抑圧」※のメカニズムによると

※ある心的過程を意識することが苦痛なので、

それについて考えないようにすること

私たちには、

「意識の部屋」と「無意識の部屋」があり、

その敷居に「番人」が存在し、

この番人の機能が「抑圧」だそうです。

で、フロイトさんが発見したのは、

私たちは自分の心の中にあることはすべて意識化できるわけではなく、

それを意識化することが苦痛であるような心的活動は、

「番人」によって、無意識に押し戻される。

従って、「意識の部屋」には番人が許可したものしか入れない、そうです。


しかも、番人がどういう基準で選別しているのか、私たちは知らないということ。

そもそも番人の存在、チェックの存在すら知らないということ。

これが無意識の背景のようです。

私ですね、いろんなご家族とギリギリの局面での判断・対応に対峙してきて、常々疑問に思うことがあったんですよね。

「現状維持で、精神的にこの夫婦・家庭は持つのだろうか」と。

フロイトさんの分析で少しだけ納得できた感があります。

「要するに、無意識化するのね」と。

(私のような第三者が)客観視して「それは、マズイでしょ」と

思うような劣悪な住環境で子育てしていても、

当人がそのことを意識することが苦痛であるならば、

その課題は自動的に(当人の知らぬまま)無意識化されていくわけですから、

「何の問題もなく」暮らせるのです。

もし、「子育てにとってマズイ住環境であること」を意識し続けるのであれば、

①何としても改善する

②自分の心が折れる(壊れる)=育児ノイローゼ、うつなど

のどちらになる。

なるほどなー、と理解しつつ、

いくら親の思考において無意識化されようとも、

子どもがシックハウスで育てられている現実が

そこにあるわけだから、

何とか少しでもお役に立ちたいと

そうなる術を考え、提供したいと改めて思ったのでした。

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)/内田 樹

¥725
Amazon.co.jp
  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • @LINE

私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。