MY LIFE

真夏の夜の朝までぐるぐる練習会に参加して

我が師匠、北九州のK井さんが去年から始めた、通称「ぐるぐる」練習会に参加してきました。
練習会の内容:
8/5(土)21:00から8/6(日)6:00まで
本城陸上競技場の一周1.3kmのコースを最長9時間、各自のペースで走り続ける、というもの。
以前からブログで読んでいて、すごいなあ、いつか参加してみたいなあと。
というのも、僕はいつもロードで、ひとりで、走ったり歩いたりを繰り返す超ゆるゆるJOG。フルマラソンを目標にしていないこともあり、ペース走もスピード走もダッシュもゼロ。周回コースを走る機会といえば、出張時の大濠公園か皇居。荷物も水分もトイレも車にはねられる心配もしなくてよい周回コースは有難い。ただ、飽きる(苦笑)。大濠公園でも4周が限界の僕にとって、朝まで走ることなどできるのだろうか。K井さん曰く「精神修行みたいなもの」(なるほど)。
 
今回、僕の参加目的は二つ。
ひとつはW276km(11月)に向けて、二日目の夜を想定した精神修行。
もうひとつは強くて速くて愉快で僕が企画するくだらない練習会に北九州からいつもきてくださるK井さんたちが日頃、どんな場所でどんな練習をしているのかを見てみたい。きつかったら、途中でやめて、ビール飲んで、眺めて帰ればいいかと(周回コースなので)。
 
折尾駅にM田さんが迎えに来てくださった。
電車が遅れたにも拘らず、いつもの笑顔で迎えてくださる。コンビニで補給食(おにぎりとフルーツゼリー)を買う。真っ暗な夜道を車で10分程走ると、真っ暗な駐車場に到着。街灯の下にランパン姿が何名かいる。おー、と挨拶もそこそこに皆さん走り始める(気合い入ってんなー・笑)。車内で着替えて僕も少し遅れてスタート。M田さんは「先行っちょってー。ビール飲んでから始めるけん」(先に飲むんですね・苦笑)。
真っ暗な競技場公園、ポツンポツンと街灯がある。何名かのランナーも走っている。「小川さん、23:30になったら、街灯全部消えるから」(そうなのね。念のためヘッドライト持ってきてよかった)。街灯が消える頃には誰もいなくなった(そりゃそうだ)。
 
そもそもここがどこなのか、景色ゼロ、台風の影響で強風ゾーンと建物の影などで無風ゾーンが交互にくる。月夜での雲の早い動きを眺めながら、各自淡々と黙々と各自のペースで走る、休憩する。僕は超スロー。なので、何周かに1回追い越される。その度にすげーなあ、だから強いんだと納得。走り始めて2時間弱、23時前にすでに眠い(いつもの就寝時間だからやむを得ない)
近所に住んでいる20年来の友人:H本社長がビアガーデンの後に寄り、差し入れもくださった。こんな夜中に、月夜と強風と街灯の下、アウトドアチェアに座って、走る姿を眺めて、お酒をのんびり飲むというのもなかなか粋です(右がH本社長。左の僕はフルーツゼリー食べて休憩しているところ)
 3時間、20km経過の24時過ぎてから、なんとなくこの周回コースとぐるぐる練習会のリズム、休憩の仕方も少しずつわかってきた。何時頃だったか忘れたけど、見たことあるが、この辺にいるはずじゃない人が寄ってきて「小川さーん」。なんと、佐賀のHさんも参戦!いやはや。Hさんは4時頃までガンガン走り、用事があるからといって、たくさんの佐賀錦の差し入れを置いて、颯爽と帰って行かれた。萩往還250kmを39時間で完走してそのまま橘に移動して80km走るという(大会をハシゴする)ランナーの一人はやはり次元が違う^^
 ひとまずの目標は50km。僕の場合、3周(約4km・30〜40分ちょっと)走って水分補給する、というリズムが良さそう。通常、90分から2時間に1回は何か食べないともたない(結局、朝5:30まで、おにぎり2個、フルーツゼリー2個、スイカ1,佐賀錦1)。深夜3時頃から急激に眠くなる。ペースも落ちるがあまり抜かれなくなる(あとから聞くと、こういうときはみんな同じ状態だとか)。

(AM3:30頃、左:K井さん、中央:H瀬さん、右:僕)
ランナーズハイなのか、睡魔でハイなのか、記念撮影
30km越えると40km,50kmが見えてくる。40km、AM4時、超眠い時間を超えつつある。H瀬さんが追い越して行くときに「トイレの先のベンチでM田さん、寝てますよ」と。爆睡していた。ちなみにH瀬さんはkm4分半〜5分でガンガン走って、しっかり休憩して、スマホで陸上世界選手権を見て、を繰り返していた(モンスターと呼ばれる所以を納得)。
40kmすぎて、体も動いてきたのでモンスターH瀬さんに試しに1周だけついていってみた(ガーミンによると、このときのラップ5.24/km,最高ペース4.44/km)。
 
(43km地点のラップ。これを続けることは不可能ですが、とはいえ、ロング走のおかげで、長時間、長距離を疲れないように走っていれば、ペースはいつでも瞬間的であればあげられる、そういう身体になってきたことがわかったことが嬉しかった)
月がすごく美しく、大きく、地平線すれすれまで低くなってきて、同じ月なのに、と「いとおかし」にひとり耽る。
スタートから7時間、AM4時を過ぎた頃、散歩の人たちが増えてきた。街灯もついた。朝が来た。最後は街灯の点灯とともに虫が寄ってきて目が覚めたM田さんと一緒に歩く(といっても、ついていくのに精一杯)。M田さんは100kmウォーキングのスペシャリスト。歩くスピードが速い!
総距離としては 50kmでよかったのですが、キリの良い40周52km、AM5:30頃に終了^^
夜明けとともに、周囲の建物が見えてきて、周回コースと競技場の全容がわかり、公園の芝生や周囲の民家など、あー、こんなところだったのね、と。
(写真はNさんから)
24時間走元日本女子代表のNさんは黙々と自らの目標に向かって、最後の最後まで追い込んでいた。9時間70km超走り抜いた。桁違いだけど、それはすべて地道な圧倒的な努力の継続。尊敬するし、この世に天才などいないことを再認識する。
 6:10全員終了(MAX9時間)、6:30慣例に従い、ラジオ体操に参加。
T畠さんに7:00オープンの近所の温泉「おとぎの杜」に連れて行ってもらう。T畠さんも橘ランナー。僕のブログも読んでくださっているそうで、出場する大会を完走するために、ブログなどで情報収集して実践する、を繰り返しているそうです。このぐるぐる練習会にも参加して、強くなっている手応えがあるそうです(今回も補給食はどれがよいか、パワージェルや飲み物など複数準備して試していたとのこと)。なるほど。超ウルトラ完走の背景には周到かつ徹底した準備と地道な努力があるわけです。
 その後、ジョイフルに集合して朝食&ビールで打ち上げ。僕は先に食べて飲んで、お先に失礼して、T畠さんに駅まで送っていただいて、しかも朝食+飲み代を皆さんにご馳走していただきました^^なんていい人たちなんだ!
 帰路の電車(折尾→博多、博多→長崎)はいずれも即落ち。長崎駅に13:30頃到着。Northfaceにて届いた登山靴を購入して、スタッフY田さんと雑談して、子供たちへのお土産代わりにONE PIECEと宇宙兄弟を買って、妻に迎えに来てもらって、帰宅してまた即落ち。息子から「パパ、晩御飯よ」と声をかけられるものの、、、深夜12時に喉が渇いて目が覚めて、ポカリとゼリーを食べてさらに就寝。
なんて自分勝手でマイペースな父親なんだと、、、
皆さん有難うございました。大変お世話になりました。充実した出稽古でした。今週もしっかり働きます!
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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。