私たちの考え

土木技術者に敬意!

東名高速復旧工事をたった5日間で仕上げる

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090816-00000500-san-soci

私は工学部土木環境工学科卒で前職はゼネコンの土木技術者の一員だったのですが、これだけの難工事を悪条件の下、たった5日間で仕上げるという仕事ぶりに対して、工事関係者すべての方々に敬意を表します。

と同時に、これは日本の土木技術が世界最高峰であることの証明でもあります。

日頃から社会的評価の低い土木建築技術者やその業界。

しかし、社会生活の根幹であるインフラ整備はこの業界で働く人たちにかかっています。

斜面が地すべり状態で崩壊し、尚且つ、それまでの大量の雨を含み、地盤が緩んでいる状態での余震の危険性をはらむ中で、あの限られたスペースでおそらく数時間で仮設工法の概要を固め、解析・シュミレーションし、資材とプロフェッショナルな作業員を集め、工程を組み、作業に取り掛かったものの、想定以上の崩壊が続き、一旦工事を止め、また別の工法を策定し、工程を組み換え、資材を発注し、工事を進める。まさに一分一秒の戦いです。

加えて、作業現場は急斜面地ですから、何も無い状態でも難工事です。それを24時間体制で行う。安全管理も半端じゃありません。さらに、周辺は大渋滞です。工事車両の現場到着も大変です。工事車両すべてをパトカーが先導してくれたとは思えないし。

とにかく、感動しました。

しかし、残念ながら私が見聞する限り、この復旧工事に対する賞讃記事・報道は見当たらない(苦笑)。まあー良いんです。それが縁の下の力持ち、陰で支える土木技術者なのですから。

土木技術に関しては、これだけの力が日本にはある。

世界の災害復旧に、医療従事者とは別に、土木部隊を結成すれば、かなりの国際貢献・人道支援ができるのではないだろうか。

土木を専攻した一人として、

この工事を通じて

誇りやスピリッツを再認識したのでした。

工事関係者の方々に感謝とお礼、そしてお疲れさまでした。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。