心豊かで健康な暮らし

子育ては何を求めているのか。

「住まいはどうあるべきか」を問い続けている小川の家とその家づくり。

その根幹には、家族が幸福に生きるには何が必要なのか、

あるいは、どうしたら良いのか、という問いがあり、

そのなかの「住」の役割を考え、社会に、その家族に、

具現化して提供するのが私の責務です。

それでも人生にイエスと言う/V.E. フランクル

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を再読しつつ、先週購入した

夜と霧 新版/ヴィクトール・E・フランクル

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苦しみの中でこそ、あなたは輝く/山田 邦男
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これら3冊を唸りながら併読しているのですが、そのなかの一節を紹介します。


わたしたちが生きることから何を期待するかではなく、

むしろひたすら、

生きることがわたしたちから何を期待しているかが問題なのだ、

ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。

【夜と霧 V・E・フランクル 池田香代子訳 みすず書房 p129より引用】

私が常々意識していることの中に、

(確かドラッカーの言葉だったと思うのですが)


□顧客は、私に何を期待しているのか。

□社会は、私に何を期待しているのか。


というのがあります。

「子育て優先」の家づくりというのは、

私が個人的につくりたい、建てたい家や家づくりではなく、

家族仲良く心豊かに健康に暮らしたいと願う家族のために、

私がすべきこと、できることを追求した形です。

※目先のニーズに対応する、という意味とは違います。

上記の一節の続きを紹介します

哲学用語を使えば、コペルニクス的転回が必要なのであり、

もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、

私たち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。

生きることは日々、そして時々刻々、問いかけてくる。

わたしたちはその問いに答えを迫れれている。

考えこんだり言辞を弄することによってではなく、

ひとえに行動によって、適切な態度によって、

正しい答えは出される。


生きるとはつまり、

生きることの問いに対して正しく答える義務、

生きることが各人に課題を果たす義務、

時々刻々の要請を果たす義務を引き受けることにほかならない。

これを私なりに置き換えてみると

子ども(子育て)に何を期待するか、求めるか、ではなく

子ども(子育て)から親は何を期待され、求められているのか、

という視点で考え、行動することが大切ではないか、と。

住環境に関して言えば、

時々刻々と成長する幼少期の我が子の要請(心の声)に耳を傾け、

親としてできる範囲ですべきことをする姿勢が重要なのではないか、と。

先週末、建物契約を終えたE様(小川の家80・千代の幸)

そのEさんから1年数か月振りの6月末に届いたメールにはこのような一節がありました。


先日、勇人さんのブログを読んでいて、
毎日が一生に一度だということを改めて思いしりました。

小川の家のホームページを眺めているだけでは何も解決しないし、
一日でも早く実行しないといけないと思い、お電話しました。

これからたくさん大変なことが待ち受けていると思いますが、
頑張りますのでどうぞ宜しくお願いいたします。

これはまさに

「私(母親自身)がどんな家に住みたいか」ではなく、

子どもの目線で時間、暮らし、人生を考え、

母親として何をすべきなのか、を考え抜いた結果、

住環境に関して見えてきたひとつの判断・行動だと思います。

そして何より、Eさんのような感性、生き方を選択する家族の家づくりをさせて頂けることに幸福を感じます。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。