家造りの基本知識

家づくりにおいて安さを最優先するとどうなるのだろ

家づくりやリフォームの要望には
「安くつくってほしい」というものがある。
同じ価値/品質/サービスが提供されることが保証されていれば、
価格は安いに超したことはないと思います。
たとえば、
飛行機のチケット。
羽田⇔長崎間で移動距離は同じですが、価格はちがいます。
ターミナルの場所が便利(不便)
シートが広い狭い、通路側、窓側が選べない、後方座席、真ん中、手荷物制限、
時間帯、シーズン、土日、予約変更の可不可、航空会社など。
価格がちがうということは、
提供される価値がちがうということ。
もし金銭的な損(割高)を心配しているのであれば
経過を少し観察すればなんとなく分かってきます。
価値以上の価格を提示していたら、
その商品やサービス、企業やお店はそのうちなくなります。
(セール対象品とはまさにそれ)
他方で、安くなるのを待っていると、
その前に、売り切れてしまうことも多々ある。
(提供する価値に対して)価格が安すぎると、
それは売り手側、作り手側の商売が成り立たないので、
それはそれでその価格では提供できなくなる(商品やサービスがなくなる)。
スタバでフラペチーノは470円という定価。
300円で、フラペチーノを、と注文すると、
いつもの470円のフラペチーノではなく、
300円で提供できるフラペチーノがでてくる。
味がちがうか、量がちがうか、パッケージがちがうか、
見た目や味ではわからない、
470円のフラペチーノが提供してくれる価値とはちがうものが提供される。
価格と価値とはそういうものです。
家を安く建ててくれる業者を探している方は、
安さを売りにする会社を選択する。
小川の家が売りにしているのは
家族が豊かな心で健康に暮らせること。
それが叶う家を提供しています。
お客様の声に共通するのは
「小川の家のおかげで、
 家族が幸せに暮らせています^^」ということ。
小川の家のおかげで、
家が安く手に入りましたとはおっしゃらない(苦笑)
小川の家に依頼して下さるお客様が求めていたこと、
つまり、お客様の要望=ニーズというのは
「家族が毎日、幸せに暮らしたい。
 それが叶う家が欲しい」ということ。
もちろん、
出費が少なくすむに超したことはないのですが、
わが家の予算の範囲内で、
一番大切な要望、すなわち、
家族の幸せな人生が叶えばよいわけです。
ちなみに、
家づくりにおいて、安さ、安くつくることを
追求(もっとも重視)するとどうなるでしょうか?
・安い材料を使う→安全性や快適性が犠牲になる→シックハウスになる(家族に心身の健康被害をもたらす)
・手間をできるかぎり省く(考える量も減らす)
・職人さんたちが苦しむ(下請けいじめ)
・ブラック企業になる(社員の長時間労働)
そういう犠牲のもとに完成したモノ=住宅=夢のマイホームに住む家族に、
幸福な暮らしと人生が訪れるのだろうか?
殆どの方にとって、
マイホーム購入、家づくりは、一生に一度の大きな判断です。
手に入れたマイホームでお世話になるのはこれから数十年間です。
だからこそ、何が一番大事なのか、
大切なものは何かを深く問い、方針を決める必要があります。
少なくとも私は、家づくりにおいて一番大切なことは、
一円でも安く手に入れること(提供すること)ではないと思っています。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。