子育ての住環境

なぜ「小学校入学前まで」なのでしょうか?

引越しの希望時期はいつ頃でしょうか?
と伺うと
「上の子が小学校入学前までに(家を建てたい、引越したい)」
という要望は多いです。
主な理由は
・転校をさせたくない
・落ち着いた環境を
納得します。
そのときに気になるのが、
肝心要のその子の年齢。
・年長さん、年中さん
(つまり、来春か2年以内に小学校に入学する)
なるほど、説得力、切実感があります。
・赤ちゃん、2歳、3歳
となると、うーん、と唸ってしまう。
赤ちゃんだとすると、これから6年間の
その子が毎日生きる環境について
どう考えているのだろうか、と。
小川の家は、住居=子育て環境という捉え方をしています。
よい子育てには、よい環境が必要。
子育てを楽しむには、子育てを楽しめる環境が必要。
なにより、
家とは、子どもが育つ大切な場。
家とは、子どもが命を消費する環境です。
だから、
たとえば「消費税が上がる前に」とかいわれると、
子どもの時間とか、わが子が育つ環境とか、
どう考えているのかなあ
どの程度大切なのかなあ、
と素朴な疑問を持ってしまいます。
仮に、消費税が増税されなければ、
家を建てる必要がない、当分延期してもよい、という考えだとすると、
そもそもなぜ家を建てる必要があるのか?
となってきます。
税率数%のお金でソロバンをはじける問題と、
わが子を育てる環境をどうするか、という問題とは、
タイミングを計る判断基準としては、
次元がちがうと思います。
とはいえ、
実際問題として、
「家が子育ての場である」という考え方は、
一般的ではありません。
だから、
「子ども、子育てのために家を建てる」という考え方は
ある人にとっては、非常識だといえる。
私からすると、
家と住居を子育て環境である、という見方を欠落させてしまって
住居と周辺環境を造り続けてきた結果、
選択してきた結果、
日本社会は子育てがしにくい社会になっているのだと思っています。
(児童虐待件数は年間8万件を超えている)
子どもを産み、育てることがハッピーだと思わない、思えないから、
少子化になるし、結婚する人も減るわけです。
実際問題として、日本社会は子育てがしにくい。
子育てがしにくい、暮らしが面白くない、楽しくない場合、
その本質的な原因のひとつは、
住居(=子育て環境)の選択において、
子育てを優先しないから。
子どもの時間、子どもとの時間、
子どもが子どもである時間と
子どもが過ごす環境を大切にすることが
後回しになっているからではないかと。
住居選択の優先順位、判断基準において、
子どもがのびのび健康に暮らせることをまず第一に考え、
それに基づいて判断、行動すれば、
その住居は子育てにとってよい環境となる。
子どもが健やかに育つ姿をみると、
父親として、母親として、幸福感を感じるものではないかと。
なにより、よい環境を得れば、
親子共々、しょうもないことにエネルギーを
奪われることはなくなります。
上の子どもが小学校に入学するのが、数年先の場合、
「小学校入学前までに家を建てる」という考えがもたらす現実とは、
子育てが楽しくない、暮らしが楽しくない、
ストレスフルな日常を選択することになるのではないでしょうか。
子どもにとっての幼少期の日常は
不必要に叱られる、アトピーやぜんそく、
すぐに風邪を引くなど、体調不良に悩まされる、
自由に外遊びもできない
あれもダメ、これもダメ、となる。
それって、父親も、母親も望んでなんかいない。
週末ですね、夏ですね、
子どもが自宅の庭で遊べると、
子育ては楽だし、楽しくなりますよ^^
お金もかからないので、財布にもやさしいです^^

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。