子育て優先の家づくり

2年後の確たる保障

「2~3年後」に「家を建てる」という計画をよく聞く。

他方、容易で誰もが納得する先送りテクニックとして「2~3年後」は使える。

なぜなら、2~3年後というのは、近くなく、遠くなく、絶対になさそうな受け止め方はしないから。

何だかんだといいながら「安心」して暮らしたいのが人の常。

安心を阻害するのは「不安要因」

安心して暮らすには、不安を取り除くことが一番なのだが、例えば、子どもを育てる住環境について、「2~3年先論」の裏付けとして、2年後に確実に今より良くなっているという保障はあるのだろうか。その最たるものは、金銭的裏付けです。今の調子でいけば、2年後には自己資金が目標額に達する、と。ただし、リストラ、倒産、失業が絶対にあり得ないことが保障されてる必要があります。

私は、この仕事、何の保障もありません。

来月、半年後、来年もこの仕事をさせていただけているかどうかは、自分次第、世間次第といったところです(笑)

何を伝えたいかというと、

いま、できるのであれば、

できるうちにやっておくべきだ、ということです。

逆に、いま、できないのであれば、

貯金と話し合いに専念することです。

強引に進めるのは、よくないし、結局、うまくいかない。

以前の私であれば、思い立ったが吉日最優先で、

建てたいと相談に来る人には

「今すぐ建てましょう!」的な思考がインプットされていた。

それは突き詰めれば、

相手の為というよりも、

私が今日明日生きていくためだったのではないか、

という点は、正直、全否定できない。

近頃、少し落ち着いてきたというより、経験を積んできたことの影響か、「じっくり」考えるようになりました。そして、お客様の奮闘記や声を見聞するたびに、(表面ではうかがい知ることが出来ない)各家庭・夫婦間により、様々な事情があるということがよくわかるようになってきました。その背景をどの程度理解し、それに応えることができるのか、そういうレベルでの能力が私自身に問われているように感じます。

単に、家というモノを売るのであれば、買いたい人がいて、変えるモノを買える値段でつくって売ればよいのですが、「心豊かで健康に暮らす」ということを提供するのであれば、作って売るというだけでは、信頼して私たちを選んで下さった方々との約束を破ることになります。

「小川の家で子育てしたい」と願い続けて、数年を経て、ご依頼・実現に至るご家族が増えてきました。ありがたいことです。

その願い続けた期待、想いに「家づくり」でしっかり応えるためにも、より精進が必要だと感じます。

※2~3年後にマイホームを検討中の方にも、計画をより確実にするために、自著「暮らしは変えられる」必読です。購入予約申し込みはinfo@ogawanoie.jp まで。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。