初めての方へ

家を建てると不幸になるのだろうか?

マイホームを購入する際には、
多くの人が住宅ローンを利用します。
借金して、家を買うわけです。
子育てを優先した家づくりを生業としている私ですが、
相談者の中には
「家を建てたら、生活できなくなるかもしれないじゃないですか」
という懸念をおっしゃる方も多い。
つまり、
子育てを優先した家づくりをすると、
不幸になるかもしれないじゃないですか、と。
その方の周囲には
マイホーム購入の際、背伸びしすぎて、頑張りすぎて、
オーバーローンに陥って、手放した方がいらっしゃるのかもしれません。
奨学金を筆頭に、
住宅ローンに限らず、
借金をした人が、すべて完済できるとは限りません。
確かに予定が狂って、返済できず、自己破産する人もいる。
それは人(個人、家族)に限らず、
企業も、地方自治体も、ギリシャのような国家でもありうるわけです。
一方で、
適切な借金は日常も未来も明るくしてくれます。
お金が貯まるまで待っていると、
人生が終わってしまうから、
時間を金利で買うわけです。
住宅ローンの金利が他の融資商品と比べて、
もっとも低い理由は主に三つあります。
ひとつは、返済できなくなるリスクが低い、です。
ふたつに、土地建物の担保もある、
三つに、審査が厳しいから、です。
一方で、
フリーローン、キャッシング、リボ払いの金利が高いのは、
それだけリスクが高いから、です。
借りたお金を返せなくなる、
貸したお金が返ってこなくなる
危険性(確率)が高いから、金利が高くなるわけです。
なにより、簡単に借りられるお金ほど危険なものはない。
つまり、
家族を不幸にする確率が高い借金とは、
金利で計ることができるわけです。
住宅ローン(1%)よりも、
車のローン(3%)であり、
さらに、リボ払い、家電の分割払い、
キャッシング、フリーローン(十数パーセント)、です
2000万円の住宅ローンで破綻するのではなく、
200万円の車のローンに、
20万円の家電のローンに、
冠婚葬祭等での20万円のフリーローンが重荷となり、
家計を破綻させていくわけです。
「借金して家を建てると不幸になる」
もしこれが正しいとすると、
私は不幸をつくって販売している仕事をしていることになる。
なにより、世の中には持ち家を持っている人は存在しなくなる。
借金してまで家を建てると不幸になる、と考えるのであれば、
それでは、借金せずに、いまのまま、暮らし続けて、
自分と家族は幸福になるのか、
日常の生活、暮らしはよりよくなるのか?
20年後、30年後、40年後、自分の生命と財産を預ける住居はどうなっているのか?
「家を建てない、買わない場合どうなるか」
ということについてもぜひ考えて想定してみて下さい。
借金してまで家を建てるには
それなりの理由も意味も価値もあるわけです。
(もちろん、価値観の問題ですから、ない人にはない)
小川の家は、子育て優先の家づくりで
家族の人生を幸福にするお手伝いをさせて頂く会社であり、
それで生計をたてています。
そもそも、
小川の家で、子育て優先の家を建てたご家族が
不幸になっているのであれば、
我が社は現在、存続すらしていないはずです。
弊社がこうして事業を続けさせて頂いているということは
お客様ご家族が幸福な人生を過ごされているからだと考えています。
ですから、
少なくとも私には
「子育てを優先した家を建てると、家族が不幸になるんじゃないでしょうか?」
というご相談は、できればしないでください(笑)
付記:
住宅ローンも「かり過ぎ」は禁物ですし、
ケチり過ぎ(収入に対して借りなさすぎ)も
幸福に暮らすという観点からもNGだと思います。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。