初めての方へ

モデルハウス巡りを続けたからといって、家が建つわけではない。

「家を見せて下さい」
という問い合わせはよくあります。
実際に、小川の家とはどういう家なのか、
体感してみたい。
確かにその気持ちは分かります。
私どもも面談の際に、体感して頂いて、
弊社に家づくりを依頼されるかどうか、
最終確認して頂いております。
ただ「家をみる」目的は何か?
「家を見たい」
とは、
①見物したい
②依頼したいから確認したい
このどちらかに分かれます。
結婚式場をたくさんみてまわる、ときに、
結婚することを決めてから、
いつ頃式を挙げたいか決めてから、
みてまわるのか、
それとも、
結婚するかどうか決めかねているが、
「みれば(結婚する)気になる」と期待して、
みてまわっているのか。
後者は、恋人に「その気になってもらう」ために
みてまわるわけですね。
でも、そもそも、結婚式場が気に入ったから、結婚する、
というのはあるんでしょうか?
結婚すると決めているけれど、
式を挙げるつもりはなかったが、
式場を見たら、式を挙げることにした、
なら、わかります。
家を建てる気がない人が、
モデルハウスを見て回って、
家を建てる気になる。
でもそれって、本人がもともといつかは家を建てたい、
建てようと心のどこかで考えていたからだと思うんです。
そうなると、モデルハウスを見て回るといっても、
一巡ですよね。せいぜい半年でしょうか。
何年も前から見て回って、、、となると
それはもう、建てる意思はない、ただの見物です。
週末のレジャーです。
現代人は忙しい。
住宅ローン返済を考えると早い方がよい(先送りするほど、定年後に困窮する)
子どもはどんどん成長する
つまり、
家如きの検討作業に何年もかけるなんて、
ないんですよ、やる人は。
他方で、
家を建てるといって、具体的には何も決めない人は、
これはなにをみても、どれだけの条件が提示されても、
決断しません。
なぜなら、そもそも建てないと決めているから。
借金なんてしたくない。
責務を負いたくないんです、わざわざ家族のために。
借金したい人なんて、いないんです。
でも、愛する家族のために、
幸福な人生を過ごすために、
かけがえのない日常を大切にしたいから、
自分の稼ぎの範囲で借金して家を建てるわけです。
家族の幸福な暮らしのためだから,
それは自分のためだから、
借金してまで、やるわけです。
半年以上前からモデルハウス巡りをされていて、
今週末もどこかに見学に行こうとしている方は、
ぜひ、その時間を、
夫婦の対話に使って下さい。
なぜなら、
あなたの暮らしの問題、
住まいの問題、
マイホーム問題が解決しない原因は、
住宅会社にあるのではなく、
夫婦間の信頼関係にあるかもしれないから。
価値観の相違、
現状認識への相違、
これから求める暮らしに対する相違にあるかもしれないから。
まず身内の問題にケリをつける。
そのためには、
自分自身の問題にケリをつける(どうしたいのか、腹をくくる)
身内=夫婦間でしっかり信頼関係が
構築できていないと、
外の問題を解決することは困難です。
外の問題とは、
土地をどれにするか、
タイミングをどうするか
どこの住宅会社に依頼するか、
いくらお金をかけるか(支払えるか)
といったことです。
それではよい週末を!

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。