子育て優先の家づくり

職人さんに仕事に集中してもらうにはどうすればよいか


高品質の住宅をお客様に提供するにはどうすればよいか。
そのひとつは、家づくりに携わる多くの職人さんたちに、
気持ちよく、仕事に集中してもらう環境をつくること、です。
「お客様の声・要望をよく聞け」というのは重要なことのひとつです。
あわせて小川の家が心掛けているのが
「職人さんをはじめ、家づくりに関わる作り手側の意見もよく聞く」ということ。
実際問題として、下請け、孫請け、となると、
率直な意見や要望というのは、言いにくいものです。
(一般的に、営業マンがお客様に対して率直な意見を言えないのと同じ構図)
だからこそ、職人さんたちの立場に立って考える、想像する、
そして手を打つことが重要になります。
ときに、買い手側にとっては耳の痛い内容も含まれるわけです。
現在、マンション傾斜の原因として、
杭打ち工事での不正の可能性が指摘され、大問題となっています。

工期(納期)とコストという強烈な圧力が
現場サイドにあったことはまちがいありません。
なぜなら、建築の現場とは、そういうものだから。
小川の家では、三方よし、を実践しています。
相談者、依頼主、建て主には、数多の要望のうち、
施工(現場,職人)サイドが困窮するような要求に対してはNOと伝えています。
これは住宅販売会社としては、
非常に勇気がいる対応です。
なぜなら、買い手の要望のひとつにでもNOということは、
イコール受注機会を失うことに直結するからです。
(他社は対応してくれた、という)
とはいえ、実際問題として、
実際には対応できない条件/要望に対して、
YESといって受注(販売)するということは、
それは自分で自分の首を絞めることつながります。
なにより、結果的にはお客様の利益にもならない。
今回のマンション傾斜の問題に関していえば、
被害にあった住民にとっては、
仮にその原因が工期の問題だったとしたら
「引越しが3ヶ月先になっても構わなかったから、
 きちんとした品質の住宅を完成させて引渡してもらったほうがよかった」
と思っているのではないかと。
費用に関して言えば、
あと1戸あたり、20万円支払えば解決した
となれば、それぐらい支払っていたのに、、、
となると思います。
小川の家では、家づくりに携わるす職人さんたちみんなが、
気持ちよく仕事に集中してもらえるように創意工夫を重ねています。
そういう姿勢で、労働環境をつくれば、自然と職人さんたちは、
その建物に住む家族の幸福な人生を願って、
毎日汗を流して下さいます。
ひとつひとつの仕事が丁寧になります。
そうすれば、不正や手抜き、不具合、ミスといった
クレームやトラブルの原因が激減します。
建築の現場に関して言えば、
ミスを防ぐのはチェック機能ですが、
手抜きを防ぐのは職人さんたちへの思いやりであり、
必要な時間を与え、応分の費用を支払うことだと思います。
弊社も十分配慮、注意しながら、
丁寧な家づくりに取り組んでいく所存です。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。