子育て優先の家づくり

健康だから今のままでも構わない論

「病気をしたくない」という理由で体を鍛え、健康に暮らせるよう摂生するどこからみても健康体の人がいる。

片や「私は健康だから運動しなくてもよい」と判断し、不摂生を続けるどうみても成人病予備軍の人もいる。

そして「持病を抱えて、度々体調不良となる」にも関わらず、健康体を取り戻すべく努力しない人もいる。

小川の家のお客様には二パターンある。

①(劣悪な住環境でも)家族みんな健康だけど、これからも心身ともに健康に暮らせるように「小川の家」

②(劣悪な住環境の影響で)子どもは勿論、夫婦の体調もいまひとつ。このままじゃーマズイ。だから「小川の家」

逆に小川の家に暮らしたいが、今の劣悪な住環境で暮らし続ける夫婦もいる。こちらも二パターン。

①いまのところ、子どもは健康だから、まだ大丈夫。

②子どもの体調は悪いが、住環境だけが原因じゃないし、遺伝とかもある。病院通いと薬物療法で完治は諦めて、病気とつきあって生きていく。

全国に存在する多くの住宅建築会社であれば、自社の商品やコンセプトに加えて、マイホーム全般に興味・関心をもつすべての家族(消費者)に対して、受注(売上)を目的として、「買っていただく」ために、全エネルギーを注ぐでしょう。しかし私は、前者のような、現状健康かどうかではなく、家族仲良く健康に暮らせるよう努力する家族の為に尽力しますが、後者のような価値判断をする家族の為に私の貴重な人生(命)を使うつもりはない(笑)。

空いた時間は、次の家族の為、社会の為、自身の為の、学びや研究・開発に費やします。それがお客様や社会、関係者の為につながるという信念に基づいています。

住宅業界というのは、相談者や来場者等、コンタクトのあったほぼすべての家族に対して、見込み客として均等に受注活動を行います。※「数年以内に家を検討中」と業者に伝えるわけですから、必然的に営業対象となる。

そういう家族が100組いたとすると、実際に家を建てる=顧客となるのは、その内の1組。受注活動をする営業や設計担当者が10人いたとすると、10人で100組に対して「均等に」数年間にわたり時間と労力、コストを費やし、そのうち1組が「いつか」成約に至る。1組の顧客側に立つと1/100のサービスで、残り99組分のコストも負担することになります。私が顧客の立場なら、メリットどころかデメリットが多く、これは「イヤ」です(笑)。だって、(見ず知らずの人のために書いた無数の図面や見積書及びその制作にかかった労力という)不必要な費用まで「我が家」が負担するのは、どう考えても理にかなわない(苦笑)

さらにいえば、受注活動は企業存続の生命線(売上がなければ会社は成り立たない)ですから、営業や設計部門の人員は増やすが、コスト競争は激しいわけですから、経費&人件費削減が必要。そのためどうするか?実際のモノづくりの現場である施工監理者を減らすことになる。最少人数でたくさんの現場をかけもちすることになる。すると、現場管理や工程管理がおろそかになり、施工不良や工期遅延が発生する。改善活動に費やす時間も労力もありません。これで果たして良い家、良い暮らしをお客様に提供することができるのでしょうか?

私は「心豊かで健康な暮らし」を提供・実現させるためにはどうしたらよいか、からすべて逆算して物事を判断し、顧客や相談者に伝えるよう心掛けています。より質の高い暮らしを提供すべく考案されているのが、小川の家であり、小川の家づくりの仕組みです。今日も改善・改良に専念します。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。