初めての方へ

妥協ではなく、実力です。

「家づくりで妥協するつもりはない」
(妥協が必要であれば、家はいらない)
マイホームを購入している方々は、
妥協したから購入できたわけではなく、
・自分の実力(主にこれからの稼ぐ力、住居費に支払える力、社会的信用)
・世の中の現実(売り地の状況、法令制限、モノの値段など)
・自らが望むもの(価値観、生き方)
を総合的に、正しく理解して、
「いまよりイイじゃないか」
「先送りしてもよくなるわけじゃない」
と判断したから、決断して手に入れているわけです。
住居に関して、
一切、妥協しない、
というのであれば、
今の賃貸ライフも一切、妥協していない、
ということになるんでしょうかね。
今の住居を選ぶ際も、一切妥協しなかった。
就職先も、仕事も、その成果にも一切妥協していない。
家づくりというのは、
・自分の客観的な実力と
・世の中の現実
・自分の価値観と生き方
を知る場、突きつけられる機会にすぎません。
それは別に、不幸なことではない。
自分たちのできる範囲で、
よりよい人生になるように
価値観に従い、住居を構える。
その住居とはどういうものなのか?
という程度の問題とは、
自分たちの能力の範囲内ということであって、
別にそれは妥協の産物ではありません。
自分が買える範囲のものを提示され、
それが受け入れがたい内容、つまり、
妥協レベルであれば、
自分が妥協しないレベルに要する費用を支払えるレベルまで、
自分の稼ぎを2倍、3倍にあげるしかない。
つまり、家づくりの問題、
土地や不動産業者、住宅会社の問題ではなく、
自らの仕事のスキルを圧倒的に高めることに対して、
妥協してはいけない、ということです。
家を建てようと思い立ったからといって、
自分の実力が何倍にもアップするわけではありません。
今の収入を2倍、3倍にするには、どれぐらいの時間と労力を要するのか。
果たしてそれは実現可能なこと、見通しが立つことなのか。
年収500万円のサラリーマンにとって、
年収1000万円に、1500万円になるには
どれほど妥協しない仕事が本人に要求されるのか。
パパが、ママが、一切妥協せずにすむ土地や
建物が買えるようになるには、
少なくともパパの収入が2倍になってから。
それがいつになるかわからないし、
年収が2倍になったときには、
「妥協しないレベル」もいまより上がっています。
おそらく、さらに2倍の収入が必要になる。
家づくりとは、
妥協の産物ではありません。

あなたの価値観、生き方を
支払い能力に応じて、
住まいというカタチにする作業です。
そしてその住居が起点となって、
これからのあなたと子どもと家族の人生を形づくっていくわけです。
アパートの一室で、一切妥協のない人生を終えるもよし、
庭のある木の香りのする明るい家で過ごすもよし。
家づくりにおいて一切妥協しないという方は、
ぜひ一度、自ら妥協しないレベルのマイホームを購入するために
必要な自分の収入を算出してみて下さい。
その稼ぎを実現するためにあなたに求められるスキルと
成果もそろばんをはじいてみて下さい。
あわせて、それに要する時間も。
家づくりは妥協ではなく、実力です。
自分の実力を確認するのが家づくりです。
自分の価値観と生き方をカタチにする作業です。
この実力には、経済的な支払い能力だけではなく、
判断力、決断力、行動力も含まれます。
妥協うんぬんは、モノの見方です。
つまり、その人の判断力が試されます。
判断力とは、その人の価値観、生き方、度胸。
子育て優先の家づくりにおいては、
子どもをどういう環境で育てたいのか、
人生において大切なものは何か、
という問いについて、判断が続きます。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。