子育ての住環境

家はあなたの人生のパートナー

結婚して、
人生が幸福になるかどうかは、
自身の努力とセットで
パートナーがどういう人かで決まります。
独身時代から結婚となると
大きな環境変化です。
経済学用語ではこれを
「環境の構造的な変化」といいます。
構造的な変化とは、要するに、
「以前の状態には戻らない」

独身時代と同じことを
結婚しても続けようとすると、
当然、様々な問題、軋轢を生むわけです。
たとえば、お金の問題。
独身時代は、好き勝手に使っていても良いわけですが、
結婚したら、そういうわけにはいきませんよね。
※そのまま継続すると、離婚になる。
 これは、環境の構造的な変化を理解していないから。
次の人生における構造的な変化とは
「妊娠、出産」です。
親になる、わけですから、
これはもう、以前の「親ではない」状態には戻れない。
子どもが一人なのか、二人なのか、三人なのか、
これも構造的な変化です。
家というのは、
あなたの人生にとっての切っても切れないパートナーです。
独身時代は、実家あるいはアパート暮らし
結婚すると、実家で同居する人もいれば、
民間賃貸、社宅、公営団地などで結婚生活を始める。
その時々の状況に応じて、
自分の人生のパートナーを自分の都合で選ぶわけです。
で、これからどうするか。
結婚して、3年、5年経過して、
今のままの住環境が自分の人生のパートナーとして最適、
最善だと感じていれば、そのままいけばよい。
要するに、今の住環境は、
安全、安心して、快適に暮らせている住居である。
そしてこれから数十年間も同様の快適さが期待できる。
一方、あなたにとって不快な住環境の場合どうなるか。
あなたが生きている限り、
住む場所が必要になる。
つまり、家が人生のパートナーであることから逃げられないので、
不快なパートナーと歩む人生を受け入れるしかない。
その人生は快適なもの、ハッピーなものになるのか?
仕事ではなくプライベートにおいて、
嫌なヤツ、生理的に受けつけない人、
いちいちイラッとくる人をパートナーとして、
日常生活を共にし続けて、
自分の人生はハッピーなのか?
ましてや、そのパートナーに毎月、結構な額のお小遣い(家賃)を
これから数十年間、支払い続けるわけです。
さらに、そんなパートナー(住居)からも
あるとき宣告される
「出て行って下さい(別れることになった)」と。
家主からの退去命令です。
もっと儲かる人に貸すことにしました、と。
そんな人生のストーリーの主人公になるのが嫌だから、
自分の家を建てるわけです。
自分が快適に暮らせるパートナーを選び、対価を支払うわけです。
自分が快適に暮らせる家を
他者が建ててくれる、
天から降ってくるなんてことはありえない。
だから、自分が行動する。
1月も終わりですね。
1カ月なんて、あっという間。
私も4月で42歳になります。
事故、大病を患わなかったとしても、余命40年しかない。
’しか’と思うのは、この10年間があっという間だったから。
あーだこーだ言ってるうちに、時間経過とともに、
確実に、着実に、自分の家を建てる能力が失われていきます。
失われていくというよりも、
嫌なヤツ、生理的に受けつけなかった環境が
身についていく、同化していくわけです。
体型を維持するより、太る方が楽なように。
家はあなたの人生のパートナーです。
結婚と違い、パートナーはいりません、
というわけにはいかないのが、家です。
今のパートナー(家)が
あなたと家族のこれからの人生を幸福にしてくれると期待できるのかどうか、
週末、ぜひ、自分の思考をフル活用して、
これから想定される事態をイメージして、
お金の計算と合わせてやってみて下さい。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。