子育ての住環境

子どもは親の行為で判断する

祝日ご契約

子育て優先の家づくりは、
最初から最後まで笑顔の連続ではなく、様々な問題に直面し、
ときに苦悩し、涙したり、進むか戻るか葛藤したり、
そういう困難を乗り越えながら、
自分たちにとって大切なものは何かを問い、
優先順位をつけ、順番に掴み取って行くことで、
諦め、捨てることもセットだからこそ、
この笑顔に辿りついていきます。
ところで、
「子どもは親の背中を見て育つ」ということわざがあります。
つまり、
「子どもは努力を惜しむ親の背中もみて育つ」ということです。
親の背中とは、子どもや家族に対する行為のこと。
大人のもっともらしい言い訳は、
子どもが純粋なうちは通用しますが、
ちょっと知恵がつけば、見透かされます。
私は数多くの子育て世帯と接します。
面談や体感会で応対する際、
子どもの表情を観察するのが習慣化してきました。
だって、子育て優先、ですから。
子どもの私に対する表情(視線や態度)は二つに分かれます。
ひとつは、期待。
もうひとつは、絶望。
前者はパパとママに、そして、私に期待している。
「おじちゃん、何とかしてくれるよね。頼むよ」と。
後者は「また、連れてこられた。どうせ、カタチだけでしょ」と
諦めているのが明らかに伝わってくる。
それまでにモデルハウスや完成見学会、中古案内会など、
何度も連れて行かれたんでしょうね。
その度に、期待が裏切られ、もう期待すらしなくなった。
「期待と絶望」の分かれ道は、子どもの年齢です。
上の子が3歳~4歳ぐらいまでは「期待」
年長さんぐらいから、期待は絶望へ、場慣れした感じで、ジュースないの?って聞く。
週末のレジャー、商業施設のイベントなんですね。
何も変わらないこと、期待しても裏切られることを、経験知でわかっている。
マイホームを購入しない親が期待を失うわけではない。
家を見て回るという、比較検討作業、つまり、
いかにも建てそうな態度を重ねながら、
決断しない親に絶望していくわけです。
父親には父親の、母親には母親の、決断しない理由はあるわけです。
でもそれは、ちょっと知恵のついた子ども、
つまり年長~小学生には通じない。
本能的に察知しますよね、あーわたしは大切にされないんだ、と。
だって、実際に、そうなんだもん。
大切なものは何かを問い、優先順位をつける、
という小川の家だからこそ、分かってくることです。
目先の損得主義で、販売・受注のために、
言われた通しに斡旋・セールスしていたら、
子どもの心の問題なんて、存在すら意識しないし、する必要もない。
さて、時間の経過とともに、つまり、子どもの成長とともに、
子どもは我が親に期待をしなくなります。なにも。どうせ、口先だけ。
肝心なときには、逃げる、先送りすると、幼少期から蓄積されます。
子どもは親に期待しなくなる。
数年後はどうなるかというと、
何とかしたいと懇願する妻を、実際問題として、無視し続けると
父親は、妻と子どもから、愛想を尽かされます。
時すでに遅し。
「今のままで3年後、5年後、あなたとあなたの子どもはより幸福になるのか」と問い、自分の答えを出してみて下さい。
これは正解があるわけではなく、人生観とあなたと子どもの人生の問題ですから。
今回の家づくりも、いろんなことを学ばせて頂いた学習機会となりました。
子育て優先=幸せスパイラル!

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。