日本軍と日本兵
昨年11月から「嶋野塾~戦史に学ぶ経営理論~」全6回セミナー(主催:長崎県産業振興財団)に参加しています。
新聞の小さな記事で知ったのですが、
その課題図書が「失敗の本質」だったということもあり、
参加することにしました。
この書籍は、第二次世界大戦における日本軍がどのような考えのもとで
戦争を突き進んでいったのか、組織論的研究の名著です。
私は読書家ではありませんが、
これほど怒りがわいてくる書籍は初めてでしたし、
ことの本質は現代社会、官民に限らず、続いていると思います。
小説「永遠のゼロ」も並行して読んだのですが、
いかなる状況や困難にあっても、大切なものは何かを立ち止まって考え、
優先順位をつけ、実践していくことの重要性を再認識した次第です。
さらに、上記の勉強会で紹介された2冊
これもまたヘビーな内容です。
組織の大小を問わず、上に立つ者の責務とその価値判断基準が
いかに重要であるかを再認識させられました。
思うに、
・戦時中だったから
・エリートだったから
とか、そういうことではひとくくりにできない。
子育て優先の家づくりを掲げ、
日本の未来を明るくするために、
やるべきことは何かを問い、優先順位をつけて、
実践している私としては
多くの相談者やその親族の短期志向とか、
目先の損得主義とか、
間違った固定観念や先入観で
大切な子どもの、大切なものが失われていく現実と
根底では共通しているように思えました。
すらすら読める書籍ではありませんが、
読了せずとも、斜め読みで、目次だけでも、うなる内容です。
多くの人にお勧めしたいと思います。
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)/中央公論社
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日本軍と日本兵 米軍報告書は語る (講談社現代新書)/講談社
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“玉砕”の軍隊、“生還”の軍隊―日米兵士が見た太平洋戦争 (講談社選書メチエ)/講談社
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