祝ご契約!Hさま@太宰府市
祝ご契約!Hさま@太宰府市
9月26日(金):
Hさまの工事請負契約が無事成立しました。
今回、太宰府市で施工に協力してくださるのは株式会社ベストホームさん。
吉永社長(写真左)とは私が20代の頃からお世話になっている友人でもあります。
施工に関する問題以上に、今回のHさまの最大のハードルは文化財保護法をいかにしてクリアするか、という点でした。
今年2月に家づくりのご依頼を受け、太宰府市、筑紫野市で候補地を10カ所弱ピックアップ。その中から、Hさまが気に入った土地が太宰府市観世音寺6丁目の閑静な住宅地の一角でした。
非常に素敵な場所だったので、私もいい土地だなーと。
仲介業者さんに申込みを済ませ、建築に向けて詳細調査に入ると、保護区域の中でも最高グレードの「国史跡地指定区域」に該当。申請をすれば済む話なのですが、試掘調査に申請から3ヶ月以上、土を少し触るだけでも同様に許認可に3ヶ月。霞ヶ関の文化庁の審議会のOKが必要なのです。
消費者が土地を購入して、家を建てるという「マイホーム」取引は、
マンションや中古住宅、建売住宅の購入=単純な売買契約とは取引の手順が基本的にまったく異なります。
具体的に設計して、図面を書いて、見積りしてなどいろいろやったあとで、
例えば、住宅ローン融資がおりません、許認可が通りません、では
施主にとっても私たち住宅建築業者にとっても、売主、仲介業者さんにとっても最悪です。
ですから、文化庁の審査の内容とリスク、スケジュール、融資のタイミングなど、全体的なスキームを検討して組み直し、ひとつずつ詰めていく、という難所続きの家づくりでした。
つまり、どんな家を建てるか、という以前に、その土地に家を建てるにはどうすればよいか、を解決することからスタートです。
関係各位のご理解とご協力のおかげで、なにより依頼主Hさま夫婦が私どもに信頼を寄せてくださったおかげで、許認可の見通しもたち、資金調達のメドもたち、土地売主の協力も得て、この日を迎えることができました。
私の担当は、ほぼ、ここまで。
ここから先は「施工してくださる現場監督さん、職人さんたちという造り手」へ引き継ぎです。
完成は来春ですが、Hさまは「4月に引っ越せるなんて!!!」とワクワクされています。
家づくりに1年以上かかるなんて、と思われる方もいらっしゃいますが、
これから半世紀家族の生命と財産を預け、守り、人生のクオリティが決まる生活拠点ですから、そう単純ではないケースではしっかり足下固めて、一歩ずつが重要なことだと考えます。
いずれにしましても、私(小川)としては、実現請負人としてHさまとの当初の約束を果たせたメデタイ記念すべき日となりました^^
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