ウルトラマラソン

橘湾岸スーパーマラニック 奮闘記①

橘湾岸L173km【奮闘記】
am5時過ぎに起床。
ヒゲを剃るかどうか迷ったけど「礼儀でしょ」と剃る。
朝食はおにぎりと豚汁、いつものようにhot豆乳青汁。
2日間173kmお世話になる相棒をセッティング。
まずは乳首と肩と脇にテーピング。
ウエアは、汗冷えと日焼け防止でノースフェイスのベースレイヤーに、
アシックスのランT、2足で1,200円のランニングソックス、
シューズはサロマレーサー。ふくらはぎにサポートゲイター(c3fit)
ユニクロの下着に、ランパンはパタゴニア(パワージェルをいれるためのポケットがたくさんついている)。
そのポケットにパワージェルをねじ込む。
バックパックを背負い、いざ出陣。
アイテムは数年前から使っているものもあれば、今回購入したものもあります。
am6時過ぎに自宅を出て、妻の運転で水辺の森公園へ。
はじめて橘湾岸を知った4年前から、毎年L173の7時スタートを見学(応援)に来ていました。
もちろん、そこに集う人たちを誰ひとり知らないのですが、こんなことに挑戦しようとする人たちに興味がありました。ついに自分がLゼッケンをつけてスタートラインに立つなんて。何とも言えない緊張感でした。
そして、主催者代表の挨拶というか、いつものように、ゆるーいトークが始まる。
「(この大会が)文藝春秋社から、人生で一度は走ってみたい大会に選ばれたそうです。
それを見て参加された方いらっしゃいますか?
そんなに期待しないで下さいね。
今日はあいにくの雨で、景色は見えませんけど、また長崎に来て下さいね。
コースはきついですよ。
なめたら痛い目にあいますよ。
でも、エイド食美味しいですよ。
制限時間もゆるいですよ。
参加料の元を取るつもりでしっかり食べて完走して下さいね」

はい、am7時スタート
(当部門は実力に応じてスタート時間が異なります。7時, 10時,13時,14時。私は7時で制限時間34時間)。
まずは稲佐山へ。
去年80kmを共に走ったAさん(福岡)と今年もご一緒させて頂く。
Aさんはいつも前向きで、明るくて、ホント心強い。

※妻(左)とAさん(右) 撮影者:キハチ
雨と霧雨と濃霧の中、稲佐山山頂CP(7km)へ。
練習では走って登れるようになったのですが、こんなところで足を使っていては完走できないので、上りは歩きます。
予想通り「なんも見えねえ」山頂に到着。
左足小指が痛くなり、まめ対策のテーピングを外す。
まさかたった1時間でマメですか、とイヤな予感。
それからガッツリ下り、城山台(10km)に無人エイドのはずが師匠の一人Hさんがボラでいました(※ここでいう師匠とは橘湾岸273km完踏者)。
「いよいよですね」という表情が無言のプレッシャーを与えてくれます。
さらに長崎北高(妻の母校)を通って、カブトアリーナへ(13.9km)。
数年前まで、フリークライミングで毎週のように通っていた場所。コンビニでトイレ+おにぎり購入。歩きながら食べる。
道ノ尾交差点(18km)で家族の私設エイド!
家族との合流はもう少し先の予定だったので、すごく嬉しかったです^^
人に会えるとパワーがでます。家族となると、さらに元気が出ます。
この私設エイドでは、先に通過した方々も夏みかんなどをたくさん食べて下さったそうでよかったです^^私設エイド食を前日から準備してくれた義母に感謝!
ここから「あぐりの丘」へ7kmの上り。
雨がひどくなってきた。カッパを着れば暑いし、濡れたままだとあとで体が冷えてイヤだし、20km3時間が経過して、結構だるい時間帯に。
ちょうど一緒になった、いぶし銀のランナーHさん@大阪と雑談。
聞けば、長い距離をゆっくり走るのが好きとのこと。
47都道府県中、45を制覇(大会は100km超しかカウントしないとか)。最長は北海道で550kmのステージレースだとか。Hさんとは30km、110km付近の深夜走と何度も一緒になり、いろんな話をしました。
超ウルトラを完走する経験知(絶対完走するぞという強い意思ではなく、諦めなければゴールに辿り着く)を教えて下さると同時に、文化、歴史、街並みが好きなようで、長崎市はどこまでか?とか、ブラタモリの池島炭坑へはどうやっていけばよいのか?など、知的で、穏やかな方でした。
私より1時間後ぐらいにゴールされ、公民館でお互い完走を讃え合い、
またどこかの大会でお会いしましょうと再会を誓って別れました。
橘湾岸の魅力ってこういうところにあります。
他に道中ご一緒させて頂いた方で印象的な方は
「サハラレースに出場するためにすべて準備したが大会が政情不安で中止になった」55歳@大分。「マラソン中毒者」の著者の講演を聞いたことがきっかけらしい。
サハラは1週間分の食料、テントなどを自分で背負ってレースに参加しなければならないそうです。ただし、水だけは主催者が準備するとのこと。理由は、さすがに1週間分の水を背負うことはできない、命に関わるから、だとか。世の中、上には上があるものです。
もう一人は北九州ウルトラランニングクラブの重鎮?の方。
穏やかでダンディ。夕方の権現山(70km)、夜間の樺島(83.5km)~川原(98.4km)、朝方の飯盛峠(138.8km)、酷暑のサイロくん(146km)で一緒になりました。
ベテランならではのマイペース。
例えば、権現山の上り(70km付近、スタートから10時間)で携帯電話がなり、お仕事の様子。「いやー、趣味のマラソンで、長崎にいるんですよ。帰ってからじゃないと手元に資料がなくて」と。ジャガイモ畑(146km,同26時間,朝9時)のエイドでは、お友達の方と「ここまで来たら、あとはのんびりいくだけやね」と「アサヒスーパードライ」を飲み始めたのです!※エイドで販売しているのも凄いが(笑)残り30km弱、6時間以上はあるのに(笑)
この御仁とは、ゴール後、乾杯させて頂きました^^

※左右がウルトラマラソンの大御所。飯盛峠の上り(135km付近,スタートから24時間)
~続く~

  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • @LINE

私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。