今の住まいと比べるか、他人のマイホームと比べるか。
「家を建てたい」と思っているにもかかわらず、
家づくりが具体的に進展しない場合、
その要因の一つに、比較対象のまちがい、があります。
よくあるのが、
「他人のマイホームと比べてどうか」で比較してしまっているケース。
確かに、他人のマイホームは参考になります。
しかしながら、それが参考になるかどうかは、
例えば、その家庭のお金の事情もセットで把握する必要があります。
実際には、
自分と自分の家族の人生の問題ですから、
他人と比べてうんぬん、というのは
不平不満やねたみの原因になっても
前向きな話にはなりにくい。
ところが、マイホームの話になると、
収入も自己資金の額も、実際に借りる住宅ローンとその返済額も
親からの資金援助のことも、なにも知らないにもかかわらず、
人さまのマイホームをみて、うんぬんしてしまいます。
隣の芝生は青く見える。
そして実際に、隣の芝生は青い。
とだれかの書籍に書いてありましたが(笑)、
重要な物事を判断する際に、
他人を参考にするのであれば、
その土台の情報もセットで参考にする必要があります。
日頃は、他人と比較することをしない人でも、
いざマイホームとなると、冷静さを失いがち。
そういう背景から家づくり診断サービスを考案しました。
これはお客様ご自身がこれまでと現状、
そして将来を冷静に把握するためのツールでもありますが、
私にとっても同様なのです。
というのも、たとえば、資金について。
小川の家のお客様は、年収250万円~1000万円以上の方までいらっしゃいます。
自己資金の額も桁が違ったりします。職業も地域もちがいます。
私も家づくりを進めていく中で、
ついつい、依頼主以外の、ある意味、
世の中にある数多の住宅建築と比較してしまいます。
でも、大切なことは依頼して下さったお客様の
今の住まい、今までの住まいでの暮らしと比べて、
これからどんな価値を実現して提供できるのか、ということ。
判断基準はまさに、他の家族のマイホームではなく、
その家族にとって、今のアパートなどでの暮らしと人生と比べてどうなのか、
ということです。
我が家にとってどうか、であって、
ひとさまと比べてどうか、ではない。
家づくりにおける根幹部分の判断基準をまちがうと、
後々、なにかと不都合、不具合が生じてしまいます。
小川の家はお客様と価値観を共有しています。
つまり、お客様同士も価値観を共有しています。
その価値観とは「家族の心身の健康を一番大切にする」というもの。
したがって、家づくりの目標、目的は
・子どもをのびのび健康に育てること
・家族が心豊かに健康に暮らせること
・住宅ローン返済に追われることなく、経済的にも安心して暮らせること
です。
他人と比べるのではなく、自らの価値観に従って判断する。
なかなか難しいわけですが、
家づくりを通じて、これを乗り越えるからこそ、
子育て優先=幸せスパイラルに突入するのだと思います^^