修士論文@厄払いはMBA
大学院に入学してからあっという間に1年が過ぎました。
おかけさまで、卒業に必要な単位のうち、修士論文以外の講義形式履修科目についてはすべて取得しましたので、これから1年は修士論文に専念することになります。
修士論文の研究テーマについては、
この1年間、授業や指導教官の助言、ゼミを受講しながら、検討してきました。
ようやく方向性のメドがたってきて、一昨日は3週間ぶりの修論ゼミで大学へ。
前回のゼミでの指導教官N教授からの課題は、
「これまで調べた先行研究から、コメントを100本ピックアップすること」というものでした。
論文といっても、私の場合、大学の専攻は工学部土木環境工学科で耐震研究室所属。
約20年前の卒業論文は「杭基礎構造物の地震応答と地盤改良効果に関する研究」
理系と文系(経営学)とはまったく違うわけですし、
学部と院生というのもちがうので、すべてが初体験です。
100本どうしたらよいものかと諸々考え、
結局、これまで読んだ論文約40本(左奥のファイル、両面印刷)をそれぞれ要約したリスト(右)を作成し、それから抽出する(左手前)、というやり方にしました。
結局100本は260本となり、ゼミでそれをKJに落とし込んでいく、という地道なプロセスの始まりです。
「単語やキーワードではダメよ。あとから読んで意味が分からなくなるから、必ず文章で」
という助言はもらっていたのですが、改めてひとつひとつ見ていくと、意味が不明確だったりしてきて、260本は軽く300を超えるであろうし、文章をつくり、KJにポジショニングしていく、という地道な、気が遠くなる?作業をしています。
でも、これが骨格になる、という先生の指導の意図はよく分かりますし、やりながら血肉となっていくのも実感できます。ものの見方や見え方、捉え方は1年前と比べて格段にちがっているように思います。
ちなみにN先生は3年ほど前に大学教授になられたばかりの53歳。
前職は大手M重工の研究所で部下数百人を率いていた方で、学生時代の専攻は原子力で博士号。十数年前に、長崎大学経済学部に大学院が開設された際、縁あって経営学も博士号を取得されたそうです。中小企業のモノづくり、ネットワークによるイノベーションを専門にされています。
さらに余談ですが、ご長男は東大大学院でロボットにはまっているらしく、NHKのロボコンで優勝したそうです^^
指導教官をお願いしてから1年。
さらっという一言一言が結構ヘビーな内容で、
ついていくのが精一杯というか、
ついていけてるかすら微妙ですが、
あと1年、手を抜かずに修論書き上げて
卒業したいなあーと改めて誓った夜でした。
付記:
研究テーマは(仮)「中小企業の後継者によるイノベーション」です^^