不安は決断しないから
先週、上棟式でした。棟上げでお祝いするのは、そこに至るまでいろんなことが起こるから、それを乗り越えたことに対する慰労であり、これからの多幸を願ってです。
木造住宅の魅力、日本古来からの木造建築の素晴らしさが上棟式には現れます。土台、柱、梁、屋根、骨組みがすべて見え、力強さがあります。50年後、100年後も、耐えてくれる、家族の生命と財産を守ってくれる骨格です。
自分の家を建てる行為は、簡単ではありません。アパートの一室に家賃を支払って暮らす方が何かを決断する必要もなく、住宅ローンの債務を負うこともなく、固定資産税を支払う必要もありません。
マンションの一室を買う方が、土地を探して家を建てることよりも、断然、簡単です。面倒な話はありません。
わざわざ面倒くさい家を建てる行為をなぜする必要があるのか?家を建てない人には理解できないですし、賃貸でずっといいという人にもわからない人生観です。他人の人生なので、比べる必要もないし、わかるわけないんですけど(笑)
不安とは 禅によると「自分に起こるかもしれない悪いこと」
起こるかもしれない悪いことを想像し始めればキリがないので、不安がゼロになることはありません。明日死んだらどうしよう、という不安は常について回ります。
家づくりの相談の中身には二つあって、こうしたい、これが欲しいアレが欲しい、これがイヤ、アレが嫌という願望と、不安です、どうしたらいいですか、です。
家を建てることは決断です。自分が決断することで、何か悪いことが自分と家族に起こるかもしれないのではないか、と不安になるのは理解できます。同時に、そもそもいま抱えている不安とその原因は、決断しないから生じている部分もあるんですよね。
家を建てることに対する不安は、不安だと感じる、考えることをすべてリストアップして、具体的な問題を明確にして、ひとつひとつ解決していくことで解消されますし、悪いことが起こらないように回避できます。
他方、家を建てないこと、決断しないことによって生じる不安もあるわけです。「これからどうなるか不安です」は、こうする、こう生きる、と決めないことによって生じる不安です。
上棟式まで不安はあるし、家が完成するまでも不安があるし、完成してからも生きていくこと自体への不安はあるでしょう。でも、決断したことで前を向ける。向くしかない。不安をいちいち気にしても仕方がないという境地に達する。アパートの一室、賃貸では得られない不安のなさ。THE安心を手に入れる。
今の住まいでの暮らしと子育てと人生に安心があり、それが続く人生に対しても安心できる、幸せだと感じられるなら、家を建てる必要は全くないありません。
逆に、今不安を感じながら暮らしているのであれば、それが家を建てる理由であり、目的になる。親の不安は子供のメンタルにも伝播します。親だけの問題ではないのです。
一人では、夫婦だけでは、住まいの問題を解決することはできません。家を建てるかどうかはさておき、今のままでは嫌だなあと感じているのであれば、下記サービスを活用されてください。
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