MY LIFE

最後の最後は「えいや!」である

先週は、現地調査を2箇所、Tさま(北海道恵庭市)とKさま(熊本県嘉島町)でした。

依頼主と現地で待ち合わせして、諸々チェックと説明、その後、近くのカフェで打合せ。

事前に、土地の資料と写真を頂いて、私たちの方でもあれこれ調べて(建築地毎に調べる内容は異なる)、建物の配置案を複数考え、候補案をLINEの画像で送信し、現地で最終的にどの案が最善か、検討して決定しました。

土地を決めるまで、本当に、ご夫婦で、葛藤されたと思います。「決める」という行為は、それが何であれ、簡単なことではありません。ましてや、失敗は許されない、と思えば思うほど、決めるという行為は難しくなります。

土地を決める以前に、小川の家に、依頼する、と決めるわけです。この決断も簡単ではありません。あるいは「小川の家に決めるのは、もうここしかない、って感じだったので、最初にHPを見たときに直感で」という方もいらっしゃるわけですが、依頼先を決めることは直感でできても、実際に「家を建てると決める」ことはやはり簡単ではありません。マイホームが欲しい、ずっと賃貸はない、家を建てたい、という段階と、意思決定する段階とでは、やはり、覚悟が必要になります。

誰でも、決めるために、できるかぎり情報や知識を集めようとします。検討期間は必要です。

とはいえ、いつまでも情報収集、比較検討を続けるわけにはいきません。どこかで、決めなければならない。決めないということは、それは家を建てると決めきれていないからであって、土地や住宅会社を決めきれないわけではない。

結局、「最後の最後は、えいや!」しかないのです。

それは、どんなことでも、です。

決めることで次に進めるし、決めなければ、次のステップには進めないのです。

私も、相談者や依頼主から質問が来ますし、それに対して、いくつか検討したら、返事をしなければなりません。土地に関しても、住宅ローンに関しても、建物の配置、窓の位置、予算配分、スケジュール、すべて、決めていかなければ、それはお客様の役に立っていないわけですから、意味がないのです。プロではない。

判断に必要な部分を調べる。

全てを調べるわけではありません。

「全て」というのは、そもそも存在しないからです。

状況は刻々と変化しますから、その都度、全部調べてから決める、なんてことは、つまり、決めないと宣言しているのと等しいですし、それは結局、手遅れや大失敗、時を逃すことになる。

私は実現請負のプロなので、お客様に決めさせることも仕事に含まれます。相談係ではないからです。決める、決めさせなければ、本人が抱えている問題は永遠に解決しないですし、お客様が心から望んでいる暮らしと人生を叶えることができないからです。

で、この夏、家族で槍ヶ岳に行くことに決めました。家族登山の集大成です。これもまた「決める」ことで前に進めますし、全てを確認してから決めることはできないのです。えいや!です。5人分の飛行機も購入しました。

で、槍ヶ岳に行く!と決めたら次は何か。装備、ウエアの準備、そして、トレーニングです。ということで、日曜日、久住登山に行ってきました。

子どもと過ごせる時間は、本当に、短いです。子育て優先も最終段階です^^

 

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。