本当に大切なものは何ですか?〜正しい妥協をしてください〜
5/24(月)Hさまの祝工事契約
契約内容をzoomと電話で説明するわけですが、画面の向こう、受話器の向こうから、ご夫婦の、ご家族の、パワーが伝わってきました。
商売ですから「(ご注文)有難うございます」ですが、私からすると「おめでとうございます」なんですよね。コンビニでジュースを買って、店員さんから「おめでとうございます」って言われることはないと思うんですけど、家づくりにおける契約は、「おめでとうございます」なのです。
おめでとうございます、の意味するところは、
・欲しいものが手に入ってよかったですね
・願望が叶いましたね
なのですが、私の場合には少し違っていて
「本当に大切なものは何かに気づいて、それを大切にする決断と行動を成し遂げることができて、本当におめでとうございます」なのです
欲しいものを手に入れるわけですが、その欲しいものというのは、本当に大切なものを大切にする、という行為なんです。子育ての家、間取りや素材や立地やそういうものは「本当に大切なものを大切にするための」道具であり、手段です。子育ての家の目的は家を建てることではなく、大切なものを大切にする人生を歩むこと。
本当に大切なのものは何か?
人それぞれ違います。
違います、というけれど、本当に、人それぞれ違うのだろうか?
もう一歩踏み込んで考えてみると、果たしてそうだろうか。
本当に大切なものは案外、共通するのではないか。
問題は、本当に大切なものは何か、という問いを真剣に考える機会がないこと。本来、真剣に考え、向き合うべき時に、そういうことにエネルギーを使わないことではないか。その結果、バタバタしている割には充実しない。あれこれやっているけれど、一向に未来の展望がひらけない。そして、本当に大切なものを失う、捨てている毎日に気付かぬまま月日が流れていく。
以前、ある相談者から
「小川さん、商売ですから」
と言われたことがあります。
「はい、商売でやっています」
ただ、私は自分が本当に大切だと判断したものだけを、それを信じてくれる人だけに、売っている商売人です。
本当に大切なものが私と違う人に、買ってもらおうとはしていないですし、お金を積まれて、売ってくれと言われても、売らないです。
私には「お金」よりも大切なものがあるからです。
「会社の規模や売上高」よりも大切なものがあるからです。
本当に大切なものを大切にするという商売であり、それに徹することで信用と信頼を得て仕事をさせていただき、世の中に貢献し、それによって、会社を大きくしていきます。
子育て優先の家も194家族(棟)まで到達。