お客様の声

娘のアトピーに悩んでいた母親の家づくり奮闘記

お客様から頂いた「家づくり奮闘記」です。これは、2011年に家づくりをさせて頂いた栃木県のSさまから頂いたものです。私の書斎・仕事部屋の資料を整理していたところ、昔の小冊子が出てきまして。読み返して、ジーンときて、文字起こししてみました。
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我が家がマイホーム購入を考え始めたのは、娘(1歳)のアトピーの悪化がきっかけでした。2010年9月に、今住んでいる賃貸マンションに引っ越した途端、それまで落ち着いていた娘のアトピーが悪化しました。すぐに小児科の先生に診てもらったところ、転居先の住環境が問題かもしれないと指摘されました。

私はもともと自然育児に興味があり、衣と食には気をつけていたつもりでしたが、住については「今は、賃貸だから仕方がない」とあきらめていました。しかし、夫の転勤や息子(5歳)の通園、駅に近いなど生活する上で便利に思えても、底冷えする床、暗くて狭い玄関、何より、毎日痒そうにしている娘の姿の様子を考えると、長く住む場所ではないという気持ちが強くなりました

マイホームを建てるなら自然素材の家がいいなあと思っていたところ、2010年1月に偶然「小川の家」を発見!ホームページを見て、珪藻土に無垢材、主婦と子供のことを大切にした現役主婦による設計、ワングレードである建物の品質など、一つ一つのこだわりがすっと心に入ってきました。すぐに小川さんの著書「暮らしは変えられる」を購入。あっという間に読み終え、「小川の家」は私の理想の家だと確信しました。

この段階では 夫には全く相談なし。「小川の家」の話を聞いた夫は、「引っ越したばかりなのにマイホームなんて、何を言っているんだろう」と思ったそうです。それでも娘のアトピーは気になっていたようで ホームページも見せて、書籍「暮らしは変えられる」も強引に読ませると夫も納得し同意してくれました。

それから、家づくり診断を申し込みました。診断の結果はOKだったので2月に家族4人で長崎へ体感に行きました。事務所では、思わず深呼吸したくなるような気の香りと、床暖房の暖かさに感動し、じっとして居られない子どもたちはスタッフの皆さんに遊んでいただきました。

小川さんからひと通り話を聞きその場で正式依頼をしました。ここまでは何の問題もなく順調に進みました。しかし、最大の難関は私の父のこと。

父は代々地元で大工をしており、工務店を営んでいます。当然、家を建てるなら父に頼みたいと昔から思っていました。そのことを小川さんに相談すると、父のその時点での事業内容を踏まえ、「契約や保証の面などから、施工すべてを頼むのは難しいだろう」ということでした。夫とも色々相談しましたが、結局、家づくりは、父ではなく小川さんに紹介してもらう工務店にお願いし、父には完成後に棚やウッドデッキの取り付けなどお願いするという結論になりました。後日私が夫婦で話し合った結論を実家に説明に行きました。両親に説明をしたところ大激怒。すぐに夫にも来てもらい二人で説明しましたが怒りは収まりません

「同じ市内に娘夫婦が家を建てるのに大工の自分が全部施工しないなんて考えられない」ということで私たちは家づくりの計画をいちから見直すことになりました。しかし、「小川の家」を諦めることもできず困ってしまい、小川さんに相談しました。小川さんは「自分は実現請負人だから、お客さんが幸せに暮らせる家を建てられるベストな道を探します」と言ってくださり、父に施工を全て頼む方向でいろいろと調整をしてくださいました。

このとき夫ともよく話し合いました。夫の本音を初めて聞いたり、お互いの方向性が同じことを再確認できたり、色々悩みましたが最終的には、企画設計:小川の家、施工:父という、私にとって、最高に幸せな形になりました。そして6月に着工、7月に無事上棟式を終えました。

父の晴れ姿を見るために長崎から小川さんも来てくださいました。

写真:上棟式でのお父様(棟梁)

順調に行けば10月には完成します。完成した時に、夫の顔、子どもたち達の顔、そして父の顔を見るのが今から楽しみです。

先日上棟式後、初めて現場を見に行きました。とても暑い日でしたが窓を開けていると、風がよく通り、気持ちが良かったです。まだ外壁も出来上がっていない段階でしたが、キッチンになる場所に立ってみると外の景色がとても良く見えました。これなら毎日の皿洗いも楽しくできそうです。

以前はマイホームというと「子供が小学生になるまでには」、「頭金がもっと貯まったら」と漠然と思っていましたが「小川の家を知ってからは今しかないと思い」突っ走ってきました

実際3月には、東日本大震災があり、4月には、夫がまさかの異動&減給。もし2月に決断していなかったら、きっと立ち止まっていたと思います。正直なところ息子がもっと小さい時に、小川の家を知っていたらよかったと思いますが、今が我が家のタイミングだったようです。

悩んだ時にいつも明確な答えを出してくれる小川さん、父が施工に際し、長崎に実物を確認するために訪問した際に、体感で案内してくださり、今は施工の面で父に色々とアドバイスをしていただいている工務担当の浦さん。なんだかんだと私のわがままに理解をしてくれた夫、暑い中、家を建ててくれる父、そして我が家の子供たちに心から感謝しています。

子どものためだから、お金と労力を使ってでも、環境を変えようと思いました

小川の家での子どもたちの成長が楽しみです。

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毎年年賀状を頂きます。
10年なんて、あっという間にすぎるなあと。
家を建てなくても、建てたとしても小川の家じゃなくても、Sさまは幸せな人生を歩まれただろうと思いますが、こうして10年の歳月を経てもなお、よかった、と思って頂けるのは有難いことです。

どんな時代でも、どんな社会環境にあっても、大切な家族を思い、子どもと家族の心とカラダの健康はいちばん大切であることは、普遍だと信じています。大切なものを大切にすることが人生をより豊かで幸せにしてくれると信じています。

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家づくり診断サービスの申込み

https://docs.google.com/forms/d/1lCbeq3IWpCHs9cfdyjEOyQbyZ-44brLDX5Re3gr1koI/edit

母親のための伴走サービスの申込み

https://docs.google.com/forms/d/1Jt8wDN10tgb7bvuHC_AzVRUtxw1f7X9c5CvHGe6LuiI/edit

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。