まず真実を確かめる。まず真実を伝える。その結果、依頼していただけることもあればそうでないこともある。
私たち小川の家は、嘘をつかないようにしています。ごまかすこともしません。できないものはできないと言いますし、やってはいけないことはやらないです。当たり前のようですが、住宅建築の業界で、それを貫くことは簡単ではありません。なぜなら、まず真実を伝えると、消費者(相談者・資料請求者)から嫌われることが多いからです。最初に嫌われると仕事をさせてもらえなくなります。なので、まずはYES、WE can(要望にはなんでも対応します)と応じることから始める住宅会社、工務店、不動産会社は多い。
当ブログであれ、資料であれ、その後の家づくり診断や母親のための伴走サービスであれ、具体的な家づくりの過程においても、まずは真実を伝えるようにしています。言葉足らずや説明不足、時には、相手の心を傷つけてしまうことはあるかと思います。その点は常に反省しながら改善しているつもりですが、いちばん大事なことはやっぱり、真実は何かを問い、調べて、確認して、それを伝えることだと思っています。それが誠実であることだと思っているからです。誠実さというのは言葉ではなく、行動だと思っているからです。
実際、相談時に、まず真実を伝えると、結果的に、家づくりを依頼していただけないこと(売上につながらないこと)の方が多いわけです。でも、真実は物事の本質的な部分ですから、それを疎かにする、ごまかす、先送りする、見て見ぬ振りをして、土地探しや間取りの説明など、家づくりを進めたところで、それはやっぱり後になると問題となって、時間経過とともに大問題となって、現実の障害として現れてきます。この時には、真実を伝えなくても、もう誰の目にもそこに現実として真実が出てくるわけです。
小川の家がクレームゼロでずっとお仕事をさせていただいているのは、まず勇気を持って、真実を伝えることからはじめ、それを踏まえて、どうすればよいか、これまた真実に基づいて、解決策を考案して実行する、それに徹しているからではないかと思います。
最初に誤魔化すと、後から修正するのはなんでも大変です。中には修正できない問題もあるわけですから。
一昨日、小川の家OBのS様(関東)から久しぶりにメールが届きました。
以下、転載します。
小川様
お久しぶりです、お元気のことと思いますが、
雨が大変ですね。
九州が大変なことになっており胸が痛みます。
この半年はコロナに翻弄されましたが、
小川さんの事業はご無事でしょうか来月で10年になります。
上の子は大学生、下は高校生ですよ…
震災やら、単身赴任やら、まあいろいろありましたが
子供たちが元気に育ってくれたことがなによりです。
何本か台風で倒れましたが、庭の木々も元気です。
大雨のときに気が引けますが、、、最近の外観を送ります(^^)
日曜日、娘:なな(小6)の水泳大会の応援に、ある街へ行きました。お昼休みに周囲を散策したところ、最近完成したであろう20軒前後の住宅分譲地がありました。それら20軒近くの新築注文住宅に共通していたのは、庭は全てコンクリートとアルミフェンスで覆われていて、庭に樹木一本植えられていなかったことです。敷地が狭いわけではありません。いずれも60坪以上。敷地いっぱいに、それぞれこだわった立派な家が並んでいました。平屋の住宅も多かったです。でも、みなさん、カーテンは閉めっぱなし。休日の梅雨の晴れ間が見えても、誰一人庭に出ている人はいませんでした。庭と言ってもコンクリートで固めているので、庭=草木、芝生がないわけですから、庭に出る用事もないのでしょう。
beforeコロナの日本社会において、人間の心が豊かになっているかというと、殺伐としていることが多かったのではないかと感じています。それは子どもの遊び、育児子育てに対する社会の冷たさが象徴しているし、ネットでの誹謗中傷がそうであるように。
コロナ禍となり、さらに神経質になっていくこの日本社会において、心を豊かに保つには、自宅の庭に樹木と土や芝生は必須です。そんなことを痛感している時に、最近の新興住宅地の光景と、10年前のお客様からのお便りが重なり、小川の家が届ける暮らしとは、心豊かで健康な暮らしであり、それが叶う家こそが、家族が幸せに暮らせる家であると確信した次第です。
雨風しのげて、草むしりがなく、冷暖房の完備された広くて立派な最新設備が整うマイホームが主流ではありますが、その箱の中でクラス人間の心はどうなっているのか。人間の生活拠点において、樹木、草花、土を無くして、心はまともでいられるのだろうか。温もりをどこで感じるのか。
「庭なんて、いらない」
と何度言われたことか(苦笑)
その人にとって、その夫婦にとって、庭がもたらす価値がないのでしょうが、庭がないことで、庭なんかいらないということで、おそらく人間が人間らしく、人がよりよく生きる上で必要な、いちばん大切な心のゆとりを失っているのではないでしょうか。
兎に角、まずは真実を伝えること。それを相手がどう受け止め、どう判断し、どう行動されるかは、相手の問題であり、私たち小川の家がやるべきことはプロとして真実を伝えること。
まずはきちんと真実を知りたい方、自分たちが置かれている状況をきちんと知りたい方は、家づくり診断、伴走サービスをご利用ください。真実を踏まえない限り、どうすればよいか、は判断ができないですから。
たとえ痛みを伴っても真実を伝えます。
家づくり診断サービス
https://docs.google.com/forms/d/1lCbeq3IWpCHs9cfdyjEOyQbyZ-44brLDX5Re3gr1koI/edit
母親のための伴走サービス
https://docs.google.com/forms/d/1Jt8wDN10tgb7bvuHC_AzVRUtxw1f7X9c5CvHGe6LuiI/edit
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