「家なんか、いらない」〜家の存在意義とは〜
この2週間、お客様へのお引き渡しが重なりました。有難いことです。
家族の人生が大転換していく、それが家づくりです。
正しい家づくりは、夫婦に深く考える機会を与えます。
自分の人生を、自分で考えて、自分で判断して、自分で行動する、その結果、自分の家が手に入る。自分の家を手に入れる。小川の家の家づくりが他と違うとすれば、それは夫婦それぞれが深く思考する必要があるということだと思います。損得勘定ではなく、大切なものは何かを問い、正解のない自分の答えを出すプロセスというのは、ある意味、しんどい。決断するまでは、緊張の連続です。
小川の家の子育て優先の家づくりの原点は
というモデルハウス来場者の一言にあります。
ある一人の方がおっしゃったということではなく、モデルハウス来場者、完成体感会、相談会、いろんな場面で、要するに「家なんか、いらない」と言われるわけです。これは20年前だけに限ったことではなく、今尚続きます。
27歳当時の私にとっては、この一言というのは、「お前なんか、いらない」という自らの存在価値の否定に聞こえました。自分のアイデンティティを感じる機会になったように思います。家を建てさせてもらうことで両親は商売を営み、私はそのお客様のおかげで、育ててもらったわけですから。
今でも、相談の多くは、「家を建てたい」「家が欲しいんです」と仰るわけですが、でも、一歩踏み込んで考えると、実際の生活においては「家なんか、いらない」という結論になっているわけです。家にお金をかけるよりも、スマホ、車、生命保険、キャッシングや家電製品、日常のショッピングが、その夫婦の人生にとって、優先順位が高いわけです。つまり、家にはお金をかける価値がない、と。
「家は寝るだけ」だから、「家なんか、いらない」とご主人からよく言われます。
そこで私はふと立ち止まって考えるわけです
そもそも、結婚した目的はなんだったのだろうか?
人生において、
自分の家がある
自分たち家族のための家がある
この家は、自分たちが健やかに成長するために、父と母が頑張ってつくってくれたものだ。
ということは、寝るだけの場所を確保しているというだけの価値ではない。
現実問題として、家を建てることができるかどうか、それは本人の経済力に大きく左右される。しかし、小川の家に関していえば、収入の多寡の問題ではなく、自分たちが稼いだお金を、年収相当の車の借金や多額の生命医療保険料、毎月数万円のスマホ代、家電の分割払いなどに消費しているがゆえに、家計が自転車操業状態に陥り、実現できないケースが多い。それでも、なんとかする、と決めた人は、家計を整理し、見直し、実現させていく。つまり、実現できないというよりも、実現させなくてよい、要するに「家なんか、いらない」という決断なのだ。
安全、安心、自由、快適、健康的に暮らせる人生の拠点を手に入れる、そんな拠点は、日常に笑顔が溢れる、辛いことがあっても、自分の家に帰ると、元気が出る、それが小川の家が家づくりを通じて提供する価値です。
そして、
家は寝るだけ、といってアパートの一室で育児子育て、家庭生活をしている人はいるけれど、そこでは熟睡できない方も多いわけです。不眠に悩む、疲れが取れない、落ち着かない、元気が出ない、負のスパイラルですね。そんな暮らしを思い描いて、結婚したわけではないのではないでしょうか。
家を建てたいと思いながら、具体的な行動をとっていないあなたは、結局、家なんか、いらない、とどこかで思っているのかもしれないですね。
家を建てたいかどうか、いつ建てるか、どんな家を建てるか、土地をどこにするか、を考えるよりも、「家なんか、いらない」かどうか、その点に関して、結論を出すことも大事です。家のために、毎月しっかり貯金をしていないのであれば、それはいくら建てたいと言って、検討したところで、家は建たないですし、つまり、「家なんか、いらない」というお金の使い方をしているわけですから。
本当に、家なんか、いらない、のでしょうかねえ。
日本中に空き家が増えていますが、ボロボロの洋服を着続けないのと同じように、快適な暮らしを求めるのであれば、それに適した家を買いますよね。
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