私たちの考え

感謝する人、しない人

家づくりには、とにかく、たくさんの人が関わります。

お客さまから見えるところでは、直接接する私や

現場監督さん、大工さんをはじめ、多くの職人さんたち。

見えないところでは、資材を製造・配送したり、

許認可や融資審査に携わる方々などなど。

動く金額が大きいだけに、

それだけ多くの人たちが、

ひと組の家族の明るい未来を願って、

尽力してくださります。

「お客様は神様」と認識されて、

そのようにふるまう方もいらっしゃるでしょうが、

少なくとも小川の家のお客様には、

そのような方はひとりもいらっしゃらない。

※先日ご契約いただいたHさま(神奈川)のご主人からも

私は勿論、施工会社の青木建設の方々に

感謝の気持ちをたくさん伝えて下さった。

家づくりを通じてというより、

これまでも、日頃も、これからも

常に感謝と思いやりの気持ちで生きていらっしゃる。

子どもに感謝し、

夫や妻に感謝し、

「我が家」の建築実現に向けて協力してくれる人たちに

感謝の気持ちを伝えて下さる。

あらゆる消費の中での

家づくり、特に、限られた資金制約の中で、

土地から購入して、

家族が健康に暮らせる自然素材の家を手に入れることほど、

難しいものはありません。

つまり、「制約条件」が多い。

その制約とは、あくまでも、家族の真の望み=要望である

家族仲良く明るく健康に暮らせること

子どもがのびのび健康に育つ住環境を叶えるためであって、

決して、要望をききいれないことではない。

ところが、現実問題として、

所謂、要望というのは、多くの場合、

あちこちから、ある部分だけを切り取ってきて、

仕入れてきたものを継ぎ接ぎしているものが殆どで、

それに言われた通り対応すると、

当人の支払能力を大幅に超えたものになるか、

バッタもんになるか、

何も手に入らないか、

としか、ならない。

そして何より、そもそも「ありえない」も案外多い。

私は真の要望に応えることだけに、集中しています。

私の対応に対して「要望を聞いてくれない」と不平・不満をおっしゃる方もいらっしゃいますし、それに対して、私がどうこう言うつもりはありません。

端的にいえば、(その方が私の説明を受け)考え抜いても、

私が要望を聞いてくれないと思うのであれば、

それは、そもそも求めているもの=大切にしているものがちがう、

ということに過ぎない。

私の対応が悪い(まちがっている)わけでもなく、

その方の理解力に問題があるわけでもなく、

単に、大切な物事の優先順位が違うというだけです。

私は、子どもがのびのび健康に育つこと

家族が安心して健康に暮らせること

支払い能力の範囲内であること

この3点を満たすことが、

小川の家へのご依頼の目的・要望と認識していますし、

この実現に徹しています。

したがって、例えばトイレが最新式かどうかとか、

(Sさまのような)造作棚のつくりこみなどは、

すべて上記が担保・確保された後の話です。

資金に余裕があれば、

バンバンイイものをつくる、使うことをお勧めしています。

ただ、優先順位の問題として、

まず、トイレが最新式

次に、太陽光発電

建物の広さ、50坪

・・・・・・

予算が余れば、子どもの心身の健康に配慮した素材や住環境

とはならない、ということです。

私は、お客さまの限られたお金、時間、

社会の様々な物件制約の中で

子どもの命(=時間×健康×意欲)をなにより大切にすることに徹する。

(他人モノを切り取って眺めて)

あれがない、これがないと不平不満で生きるもよし、

わが子のイキイキ健康に育つ姿をみて、

感謝と幸福感を覚えるのか。

多元的な価値観の時代だからこそ、

ものの見方、捉え方、そして選択と行動が

人生のクオリティを決めていくのだと

再認識している今日この頃です。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。