苦節10年~Sさん(神奈川)の契約を終えて~
昨日、Sさんの建設工事請負契約が無事成立しました。
今回、小川の家の施工に協力してくださるのはA建設さん。
Sさん×小川の家×A建設×銀行×土地売主
のコラボレーションです。
それぞれ事情、要望、要件があるのですが、
Sさん家族の明るい未来のために、
皆さんに協力していただき、
気持ちよくサインしていただくことができました。
ちょうど10年前の4月
方針、やり方、態度等々、いろいろありまして、
私は父と収拾つかないほど衝突を繰り返しておりました。
で、「1ヶ月間の謹慎処分」を受けたのです。
事実上、解雇・勘当相当ですから、
会社を辞める(=親子の縁を切る)か、苦悩しましたが、
思うところもあり、謹慎処分と減給を受け止め、出直すことにしました。
謹慎1ヶ月
日本に居場所もないので、欧州一人旅へ。
深夜に到着したマドリードの美しい町並みに、
涙があふれて溢れるほど感動したのを鮮明に覚えています。
「子育て優先」という概念の原型は、
この間に生み出されたとも言えます。
その後も何度か欧州には足を運んでいましたが、
今回10年ぶりにイギリスの地を踏み、
同じ町並みを見て、昔受けた印象とはまったく異なる感覚を覚えました。
Sさんの実現請負は、個人住宅の世界ではおそらく最難度です。
入社13年、岐路から10年。
苦節10年というのは、真実だなーと。
Sさんの建築地は、桜並木沿い。
必然、夏井のプランも、それを活かしたものになっています。
暮らしは、イコール人生ですので、
暮らしの質が、人生の質を決めます。
暮らしの質は、何が決めるかと言うと、衣×食×住が決めます。
住まいとは、住環境×住空間×家計です。
玄関が暗い→人生が暗い
治安が悪い→常時、不安。
自由に外遊びができない→常時、ストレス。
台所が窮屈→料理を’おいしく’つくる意欲をそぐ
カビ→カビつきの人生
最新の大型薄型テレビを購入したところで、
人生におけるテレビ占有時間が増えるだけで、
家族とのコミュニケーションが増えるわけではない。
つまり、物質的には豊かに見えても、
家族の豊かな心は、なえるばかりである。
移動の多い半年間でしたが、ひと段落です。
近畿、東海、首都圏の分譲住宅地と金融機関の情勢は、
よーくわかりましたので、整理して、今後に活用したいと思います。