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気になる問題の99%は無意味な問題である

一昨日、友人のFBで「いいね」されていた記事の投稿者をたどると、TEDスピーチがあり、聞いたことある話だな、と思ったら、本著の著者でした。書棚から取り出し再読。最初に読んだのは、メモによると6年前のちょうど今頃。東日本大震災もまだ起こっていなかった。僕は大学院にも通っていなかったし、ウルトラマラソンの世界があることすら知らなかった。6年間で世界も自分もまったく変わった。子育て優先の家づくりの価値観はずっと変わらないのですが、でも、そのステージは格段に変わり、進化したと思います。

本著は示唆に富むことがたくさん書いてあります。
当ブログで紹介したいのは
「気になる問題をすべて書き出してみる」ということ。
家を建てるということは誰にとってもいろんなことを悩んだり、考えたり、するわけです。
で、その次のステップが大事で、
気になる問題がかりに100あったとしても、いま、本当に答えを出すべき問題は2、3しかない。さらに、そのなかで、いま答えを出せる手段がある問題はその半分、つまり、ひとつか、ふたつ。つまり、いま本当に答えを出すべき問題であり、かつ、答えを出せる問題=イシューとは、私たちが考える問題のうち、1%しかない

家が建たない、家づくりが具体的に進まない、堂々巡りに陥っている人たちに共通するのは、この自分では解決できない問題、答えを出す手段がない問題、家が建つことが明らかになってからでないと考える必要がない問題など、いま、本当に答えを出すべき問題ではなく、かつ、答えを出せない問題に関して、いろいろ気にして思案しているわけです。実際に、家が建たない人の質問、相談事項というのはまさに、ここに該当する。著者はこれを犬の道、といい、永遠にどうにもならない、徒労に終わる道、目的に辿り着かない、あるいは辿り着いたとしても質が極めて低いという。家づくりで言う質の低さとは、暮らしの快適さや満足度の低さ、に該当する。

要するに、あなたが気にしている問題のうち、99%は無意味な問題だと。考えるべき問題、取り組むべき問題の設定と順序をまちがえると、家は建たない。つまり、自らが望む暮らしが叶わない=望まない暮らしと人生が続くわけです。

小川の家の暮らしを実現させていくお客様は、最初は家が建たない方と同じようなことを気にされますが、私の説明に対して、理解し、注力すべきことを自ら見極めていくようになります。

なにより、一番大事なことは、私自身が、犬の道、にはいらないこと。私がここを間違うと、お客様の期待と要望にこたえ、約束を果たすことができないわけですから。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。