お金を準備する時間も家づくりに含まれる
「貯蓄ゼロでも
小川の家は建ちますか?」という
ご相談をよく受けます。
結論から言えば、
貯蓄ゼロでも建つ方法はあります。
ただ、
資金調達の方法があるからといって、
小川の家が建つか?というと
それだけでは不十分です。
マイホームの実現には
3つの条件が必要です。
1)価値観が合うこと
2)支払い能力があること
3)決断力があること
上記はマイホームに限った頃ではありません。
実際に何かを購入するには必要になる。
貯蓄ゼロでも家は建つか?という問題は
2)の支払い能力の問題。
残り2つをクリアしないと、実現しないわけです。
逆に言えば、
お金がいくらあっても、
稼ぎが安定していて、
預貯金や援助金があったからといって、
家が建つわけではない、
望む暮らしが叶うわけではない、ということ。
実現のためにお金を貯める。
これは準備です。大事な準備です。
家づくりの過程のひとつです。
まとまったお金を貯めるという行為は、
その間にいろんな誘惑を断ち切る行為と一体です。
我慢、辛抱、目先の損得に左右されない、
そういう思考の積み重ねや葛藤が
実際の形にしていく家づくりの段階において、
土地を決めたり、建物の内容を決めたりしていく段階で、
自身の判断基準となってくれるわけです。
要するに、
身の丈、客観的現実を
受け入れる土壌ができる。
貯蓄ゼロという現実は
欲しいものを欲しい時に買ってきた結果だと思います。
それはそれで楽しかったと思いますし、
そういう生き方はありだと思います。
(私は心配症なので、手元に現金がないと不安)
ただ、マイホームという大きな買い物において、
家族が心身ともに健康に暮らせる道具を手にいれたいのであれば、
これまでとはお金の使い方を変える必要があると思います。
(そのままいく人が、住宅ローンで苦しむんだと思います)
現代は、マイホームは勢いで買えます。
貯金という準備をしなくても買えるわけです。
でも家族の幸福な人生という視点で考えると、
地味に、お金の準備をすることもまた
大事なことではないかと思います。