初めての方へ

子育てが終わったあとのことは、考えているのでしょうか?

「子育て優先」というと、
「子育てが終わったあとのことは考えていないのではないか」
と受取られてしまうこともあります。
「子育て優先」というと、
「親が犠牲になれということか」
と受取る方もいます。
一方で、
子育て優先=子どもが幸せということは
夫婦も幸せってことですよね、と受取る方もいる。
同様に
子育てによいということは
老後もよいってことですね、と。
はい。
とはいえ、先日も同様の懸念についてお問い合わせがあり、
私と弊社の考え方を率直に返信させて頂きました。
せっかくですので、ほぼそのまま転載します。
******
◯◯さま
お世話になります。
まず、前提ですが
小川の家は人間が日常を心身ともに健康に
快適に長く暮らせる住まいをつくり、提供する会社です。
「住居」が人間の心身の健康に大きな影響を与えるという事実から
人間の心身の健康を優先した家づくりに特化しています。
とくに、子育て、幼少期の人間にとって、
その住環境がその人間の人格及び骨格形成に
与える影響が大きいことから
「子育て優先」を掲げています。
で、実際の住宅ですが、
家族みんなが長く快適に暮らせることを
もっとも重視して設計施工しています。
子育て期が終わったからといって、
とくに改築が必要ということはありません。
そもそも、子どもは成長して巣立つもの、という前提で設計していますから、
住居はLDKと夫婦の寝室に重きを置きます。
(高齢になったときの)寒さ(冷え)対策について、
標準仕様でも十分な断熱性能はありますが、
それに加えて、弊社では蓄熱温水式床下暖房(オプション)を
お勧めしています。
これは年齢を問わず、冷えは万病の元ですから、
できる限り温かい住居を提供したいという考えに基づくものです。
当然のことながら、建設費用はその分増えます。
従いまして、依頼主のご予算とご要望に応じての対応です。
なお、
弊社の標準仕様である自然素材は、
ビニールクロスや合板フローリングなどの新建材と比べて、
健康に対する安全性はもちろん、耐久性も高いです。
従いまして、10年、15年程度で
クロスの剥がれ等に対する修繕工事は不要です。
弊社の住宅は構造上の耐久性で言うと、
壊さない限り壊れません。
〇〇さまの余命平均寿命よりも長いです。
もちろん、外壁の汚れなど、
経年劣化に対する塗装は
状況によって必要になりますが。
家族構成は変化していくわけですが、
想定できる範囲で、対応しています。
一方で、想定外のことをすべて想定して、
それを設計に盛り込む、コストをかけるということは不可能ですし、ナンセンスです。
様々な制約条件の中で、できる範囲、直近5年、10年、15年で重要なこと、
といった具合に優先順位をつけて、家づくりをしていきます。
30年後のことはもちろん、来年生きているかどうかも不確実なわけです。
子育て優先とは、これからの日々を、毎日を家族仲良く心身共に健康に暮らすことを優先して
暮らしを考える、住む場所を選ぶ、家を建てる、お金の使い方を見直す、ということです。
その日々の蓄積が人生ですし、それが続いた30年後に、その時点で、
これからどうするか、を考えればよいのではないでしょうか。
そのときには売却して施設に入る、という選択肢もあるかもしれませんし、
お子さまの家にお世話になる、となるかもしれません。
あまり先の事を考えすぎて、しかもそれらはすべて不確実で、
いまを生きること、いまをどう生きるか、
が蔑ろにされるのは、本末転倒ではないかと。
親としては、子どもたちが健やかに成長してくれて、
精神的にも経済的にも人間的にも自立して、
巣立ってくれればそれがなによりの幸福ではないかと思いますし、
それを叶えるための道具として小川の家を使って頂ければと思っています。
子どもたちが巣立ってくれるまでの毎日を
幸福に暮らせることができれば、
それで小川の家の住宅としての役割は十分果たしたのではないかと思うわけです。
(もちろん、資産としても残るわけですが、それは副産物みたいなものです)
いま、シニアライフを満喫されている方の多くは、
子どもが経済的にも精神的にも自立しており、
自身は持ち家を所有し、住宅ローンも完済しているからだと思います。
つまり、子育てを優先した結果、
シニアライフも満喫できるのではないかと。
〇〇さん自身の老後のことは、まずは我が子をしっかり育て上げたあとに、
20年後、25年後に、落ち着いてきたときに、
考えればよいのではないでしょうか。
それが小川の家の子育て優先という考え方であり、ライフスタイルです。
ご検討下さい。
*****

つまるところ、
子育てを優先しない理由付けとして
「老後の問題」をあげるわけですが、
そうであるならば、
老後に到達する迄はどう生きるのか、
我が子をどう育てるのか、
どんな人生を計画実行していこうとしているのか
これらについて、問い直してみたものです。
案外、老後の問題、20年,30年後の問題を挙げるひと程、
目の前の問題解決を先送りしていたりするわけです。
老後の問題、不安は、
目の前の子育ての住環境の問題を解決してからでよいのではないでしょうか。
なぜなら、20年後の問題を
いま解決することなどできないから。

なんとかしたいな、と思ったあなた。
まずは家づくり診断を申込みされて下さい。

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私が書いています

代表取締役 小川勇人(おがわはやと)

代表取締役 小川勇人おがわはやと

1973年長崎の小さな工務店の長男として生まれる。2000年頃、シックハウス症候群と様々な社会問題が子育ての住環境に起因していることに気づく。以降、子育てを優先した家づくりに徹する。日経ビジネス誌にて「顧客の人生を助ける善い会社」として紹介(2015),著書「暮らしは変えられる」(2008)#妻と二男一女#ウルトラマラソン#登山#MBA(長大大学院,2014)#熊大工学部(1996)#長崎東#福大非常勤講師

暮らしは変えられる 「子育て優先」という選択 小川 勇人  (著) 小川 勇人のFacebook
子育ては、小川の家。