唯物主義⇔子育て優先主義
シューマッハ―著「スモール イズ ビューティフル~人間中心の経済学~」を読んでいます。
この書籍はある勉強会で「私のバイブルを挙げるとしたら」というテーマで、
長崎大学経済学部の山口准教授が紹介した一冊です。
※山口准教授とはかれこれ10年近いおつきあいです。
私は「家族の幸福は家のサイズに比例しない」という考え方です。
多くの人が「立派な家」を欲しがります。
「どんな暮らしができる家?」とは尋ねず
「何坪の家?何m2?何部屋?」と聞く。
家のサイズは、30坪よりも40坪が良い
3部屋よりも5部屋がよりよい
という価値観です。
そういう社会のニーズ、消費者のニーズに疑念を生じ、
突きつめた結果、上記のとおり、
家族の幸福は家のサイズに比例しない、
というひとつの結論に達しました。
本著では、カネと物量を唯一の物差しとして、
それをいかに増やすか―たとえ、自然を破壊しても、
人間を破壊しても―を追求することをよしとする経済社会、
社会の在り方や生き方に関して、批判します。
そもそも、そのまま進んだらどうなるの?
そもそも、地球環境は、自然はだれが与えてくれたのか?誰のものなのか?
幸福とは何か。
生きる意味とは?
小川の家の子育て優先の家づくりも共感・共有・共通することが多々あります。
私たちは、自分と家族の幸福とは何かと問うた時、
子どもが、家族が、日常を豊かな心で健康に暮らせること、という結論に達しています。
だから、その手段として、生活の道具として、
それに必要な住宅とその環境をつくる仕事をしています。
小川の家は豪華な家ではありませんし、
最新設備の塊でもありません。
なぜならば、家族が豊かな心で健康に暮らすためには、
豪華さや最新設備の塊である必要はないからです。
安全、安心、熟睡できて、気持ちよく目覚めることができる
家に帰りたくなる、家にいると落ち着く、元気が出る。
家族の対話がうまれ、四季と自然を身近に感じながら穏やかに暮らす。
お互いへの気づきや配慮、ご近所とのコミュニケーションがある。
小川の家は、その家族が幸福に暮らすための必要最小限の住宅を提供しています。
「小さいことはすばらしい。なぜなら、人間は小さな生き物だから」
これからも、立派な家、豪華な家、大きな家、最新設備の家ではなく
家族が豊かな心で健康に暮らせる家をつくり続けたいと思います。
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